環太平洋連携協定(TPP)に参加する11カ国は1日、閣僚級会合「TPP委員会」をテレビ会議形式で開いた。今年6月に事実上始まった英国の加入交渉の進展状況などが議題。日本は今年のTPP委員会の議長国で、西村康稔経済再生担当相が議長を務める。
西村氏は会合で、6月に英国との交渉開始を決めたことに関し「TPPの歴史に新たな章の始まりを刻んだ」と話した。
英国は欧州連合(EU)からの離脱で可能となった独自の通商政策の柱にTPP加入を位置付け、早期の実現を目指している。英国が加われば、TPP域内の国内総生産(GDP)の合計は世界全体の約13%から約16%へ高まる。