イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタンからの邦人らの退避任務に当たった航空自衛隊のC2輸送機1機が3日午前、埼玉県の入間基地に到着した。首都カブールにある空港を管理していた米軍がアフガンから撤退したのを踏まえ、岸信夫防衛相は8月31日、撤収命令を出していた。
今回の任務は8月23日に派遣命令が出て、空自のC2やC130輸送機が、隣国パキスタンの空港を拠点に活動した。自衛隊が輸送したのは日本人1人と、米国から依頼されたアフガン人14人。日本の大使館や国際協力機構(JICA)のアフガン人職員や家族ら約500人の退避希望者を運ぶ想定だった。