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 ナイジェリアのイスラム過激派組織ボコハラムの戦闘員らの投降が、ここ数週間の間で6000人近くに上っていることがわかりました。

 AP通信によりますと、ナイジェリア軍は2日、ここ数週間の間に北東部などで活動するイスラム過激派組織ボコハラムの戦闘員ら6000人近くが投降したと発表しました。

 ボコハラムの指導者、アブバカル・シェカウ容疑者は5月、対立する過激派組織「イスラム国」系グループとの戦闘で自爆し死亡したとされていて、AP通信は専門家の分析として、この指導者の死亡によって組織が弱体化したことが多くの戦闘員らの投降につながっていると伝えています。今回の投降は、ボコハラムの活動が過激になったこれまでの12年間で最大規模だということです。

 ボコハラムという組織名は「欧米式教育は罪」との意味で、2014年には、北東部のボルノ州で学校を襲撃し、200人以上の女子生徒を拉致するなど、たびたび学校を標的としたテロ活動を行ってきました。

 これまで多くの被害を受けてきたボルノ州の知事は投降を支持したものの、被害者にとって加害者である戦闘員を社会に受け入れることは「苦痛で困難なことだ」と述べ、「受け入れるかどうかを慎重に選択する必要がある」としています。