東京パラリンピックの車いすバスケットボール男子で、初めてのメダルとなる銀メダルを獲得した日本代表が一夜明けて記者会見を行い、5大会連続出場のエース、藤本怜央選手は「集大成として臨んだ大会で、銀メダルを取ることができて、とてもうれしく思う」と喜びを語りました。
パラリンピックでは、7位が過去最高だった車いすバスケットボール男子の日本代表は、東京大会で初の決勝に進み、5日、有明アリーナで行われた試合では、アメリカに惜しくも敗れましたが、初めてのメダルとなる銀メダルを獲得しました。
決勝から一夜明けて、日本代表の選手11人が都内で記者会見に臨みました。
この中で、エースの藤本選手は「リオデジャネイロ大会の後、ひじを手術して過去の実績やプライドを全部捨てて、いちからやり直すという覚悟を持って、がむしゃらに取り組んできた。5大会目となる今大会を集大成として臨み、銀メダルを獲得できてとてもうれしく思う。これまでの努力が報われた」と喜びを語りました。
また、チーム最多の得点をマークした香西宏昭選手は「チームとして1試合戦うごとに成長していけた。日に日に認知度や注目度が高くなっていると感じたし、その中で銀メダルという結果を出せてよかった」と話していました。
そして、攻守で日本の躍進に大きく貢献した22歳の鳥海連志選手は「5年間、積み重ねてきた日本のバスケットボールを証明することができたことが何よりもうれしい。来年に23歳以下の世界選手権が千葉であるので、まずはその大会の優勝を目指したい」と次の目標に向けて意気込みを述べました。