株式会社産経デジタルは9月1日、デジタル領域専門の学術論文サイト「Journal of Digital Life(ジャーナル・オブ・デジタル・ライフ)」を公開した。
ライフサイエンス、医学、工学、人文科学、社会科学など、さまざまな学問分野からアプローチしたデジタル領域の学術論文を集約している。同社によると、デジタル領域の研究需要は増大する一方で、デジタル領域専門の論文発表の場は世界的にも限られているという。そこで、新たなプラットフォームとして、日本ユニシス株式会社およびデジタル領域で精力的に活動する研究者の協力を受け、同サイトを開設した。
同サイトでは、掲載する学術論文を次の3種類に分類している。「Article」は、新たな事実や知見について論証したもの。「Technical Article」は、未完の研究ながらも新たな事実や価値あるデータなど、科学技術上の新しい知見を著したもの。「Secondary Publication」は、企業名義の研究レポートや論文を英訳したものだ。
3種類の論文のいずれも、Journal of Digital Lifeの編集委員会による審査を受け、Articleは査読者による審査(peer review)も受けたものを掲載している。掲載論文はオンラインで閲覧可能な論文集として定期刊行も行うという。
開設にあたり、順天堂大学スポーツ健康医科学推進機構機構長、同大学スポーツ健康科学部副学部長・教授の鈴木大地氏がコメントを寄せている。
鈴木氏は、無観客で開催された東京2020オリンピック/パラリンピックに触れ、スポーツの観戦方法が変化しているだけでなく、選手とファンがコミュニケーションする機会が増えたり、リモートによるスポーツ教室が普及したりと、スポーツを取り巻く生活様式が大きく変化しているとコメント。「これらの社会変革の中心にあるのは、間違いなく『デジタル』技術の進化と、それに合わせて起きた人々の意識の進化だと思います」と述べ、心身の健康維持や生活の管理にデジタルの力は欠かせないと、同サービスへの期待を表明した。
Journal of Digital Lifeの編集委員会は、以下の通り。
【編集委員長】
磯貝 浩久(九州産業大学人間科学部 スポーツ健康科学科 教授)
【国際編集委員長】
Zhen-Bo Cao(中国 上海体育学院 運動学学部 教授)
【編集委員】
夏目 季代久(九州工業大学生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻 教授)
竹下 俊一(至学館大学 教授 副学長)
佐藤 貴弘(筑波大学体育系 教授 スポーツ国際開発学共同専攻長)
中村 好男(早稲田大学スポーツ科学部 教授)
DAVID LAVETTER(米国 アーカンソー州立大学大学院 スポーツ経営学 教授)
【編集委員会メンバー】
中本 浩揮(鹿屋体育大学 スポーツ人文・応用社会科学系 准教授)
山川 俊貴(熊本大学 大学院先端科学研究部 准教授)
大下 和茂(岡山県立大学 情報工学部 人間情報工学科 准教授)
角川 隆明(筑波大学体育系 助教)
Chiachi Cheng(東京理科大学 教養教育学部 専任講師)
萩原 悟一(九州産業大学人間科学部 准教授)
【国際編集委員】
岩月 猛泰(米国 ペンシルバニア州立大学 運動学学部 助教授)
Fan Xiang(中国 上海交通大学 体育学科 助教授)