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タクシー突っ込み6人死傷 直前にクラクション鳴らされ急発進

 11日、東京・千代田区でタクシーが歩道に突っ込み6人が死傷した事故で、タクシーが青信号になっても動かず後の車にクラクションを鳴らされ急発進した後、事故を起こしていたことがわかりました。

記者
 「タクシーがガードレールに突っ込み、大破しています」

 11日午後4時半ごろ、千代田区役所前で、タクシーが自転車や歩行者を次々にはねました。この事故で、歩道にいた品川区の小林久美子さん(73)が死亡したほか、タクシーの乗客の男性(30代)が重傷、9歳の女の子を含む3人が軽いけがをしました。また、タクシーの64歳の男性運転手も、意識不明の重体となっています。

通報した男性
 「タクシー運転手は下を向いていた。もしかしたら具合悪かったのかもしれないような」

 警視庁によりますと、タクシーは信号が青に変わっても動かず後の車にクラクションを鳴らされ急発進した後、自転車に接触し、歩道に突っ込んだということです。タクシーがブレーキをかけた痕は見つかっておらず、捜査関係者によりますと、運転手の意識がもうろうとしていたとの情報もあるということです。

 亡くなった小林さんは、空車のタクシーを拾おうと歩道にいたところ、事故に巻き込まれました。

小林さんの知人
 「女性団体の催し物が(区役所で)あったので、その役員をやっていて。催しが終わって、講師を送ってタクシーを待っている間に巻き込まれたと(聞いた)」

 警視庁は事故の原因を詳しく調べています。