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アップルが、9月15日に発表したiPhone 13、iPhone 13 Proシリーズ。ムービー撮影などの進化が注目される本シリーズですが、販売が継続される前モデルのiPhone 12とはどこが違うのか、それぞれの主な違いと主な共通点をまとめてみました。

 

①ディスプレイ

↑新作のiPhoneは、ノッチが縮小され、画像の表示領域が拡大

 

iPhone 12 mini iPhone 12 iPhone 13 mini iPhone 13 iPhone 13 Pro iPhone 13 Pro Max
5.4インチSuper Retina XDRディスプレイ

2340×1080pix

476ppi

6.1インチSuper Retina XDRディスプレイ

2532×1170pix

460ppi

5.4インチSuper Retina XDRディスプレイ

2340×1080pix

476ppi

ノッチの縮小化

6.1インチSuper Retina XDRディスプレイ

2532×1170pix

460ppi

ノッチの縮小化

6.1インチProMotion搭載Super Retina XDRディスプレイ

2532×1170pix

460ppi

ノッチの縮小化

6.7インチProMotion搭載Super Retina XDRディスプレイ

2778×1284pix

458ppi

ノッチの縮小化

 

画面サイズは、iPhone 13/iPhone 12ともにminiが5.4インチ、iPhone 13 Pro Maxが6.7インチで、ほかは6.1インチ。解像度は、画面サイズにより異なります。

 

iPhone 13 Proシリーズは、”ProMotion搭載”Super Retina XDRディスプレイを採用していて、最大フレームレート120Hzに対応。ゲームプレイ時にフレームレートを向上させ、通常時は落とすなど、10~120Hzの範囲で自動調整する機能も備えています。

 

また、iPhone 13以降では、フロントカメラを搭載するノッチ部分が縮小されており、より広い範囲の画像表示を可能にしました。なお、6機種のディスプレイ全てが、OLEDディスプレイ(有機EL)となっています。

 

②カメラ

↑iPhone 13シリーズでは、レンズの配置を12シリーズの縦並列から対角に変更しました

 

iPhone 12 mini iPhone 12 iPhone 13 mini iPhone 13 iPhone 13 Pro iPhone 13 Pro Max
広角・超広角

2倍の光学ズームレンジ

光学式手ブレ補正

広角・超広角

2倍の光学ズームレンジ

光学式手ブレ補正

広角・超広角

2倍の光学ズームレンジ

センサーシフト光学式手ブレ補正

シネマティックモード対応

広角・超広角

2倍の光学ズームレンジ

センサーシフト光学式手ブレ補正

シネマティックモード対応

広角・超広角・望遠

6倍の光学ズームレンジ

デュアル光学式手ぶれ補正

センサーシフト光学式手ブレ補正

シネマティックモード対応

LiDARスキャナ搭載

ナイトモードのポートレート

広角・超広角・望遠

6倍の光学ズームレンジ

デュアル光学式手ぶれ補正

センサーシフト光学式手ブレ補正

シネマティックモード対応

LiDARスキャナ搭載

ナイトモードのポートレート

 

カメラ性能では、iPhone 12シリーズ、iPhone 13シリーズ、iPhone 13 Proシリーズの間に明確な差があります。

 

まず、iPhone 12シリーズとiPhone 13シリーズを比較すると、手ブレ補正機能がiPhone 13シリーズは、高性能なセンサーシフト光学式手ブレ補正を標準搭載。また、ムービー撮影中に、被写体にあわせて自動でピント調節をする、シネマティックモードにも対応しています。

 

これに加えて、iPhone 13 Proシリーズでは、カメラが3基になっているため光学ズームレンジが6倍に拡大し、被写体との距離をレーザーで測るLiDARスキャナも搭載。さらに、ナイトモードでもポートレート撮影が可能になっているほか、RAWデータの記録、長編映画や放送向けの映像で使用されているフォーマット「ProRes」への対応など、Proの名に恥じない性能を備えました。

 

③チップ

↑アップルの発表によれば、A15 Bionicは、「他社主要製品より、50%高速」とのこと

 

iPhone 12 mini iPhone 12 iPhone 13 mini iPhone 13 iPhone 13 Pro iPhone 13 Pro Max
A14 Bionic(CPU6コア、GPU4コア、ニューラルエンジン16コア) A14 Bionic(CPU6コア、GPU4コア、ニューラルエンジン16コア) A15 Bionic(CPU6コア、GPU4コア、ニューラルエンジン16コア) A15 Bionic(CPU6コア、GPU4コア、ニューラルエンジン16コア) A15 Bionic(CPU6コア、GPU5コア、ニューラルエンジン16コア) A15 Bionic(CPU6コア、GPU5コア、ニューラルエンジン16コア)

 

iPhone 12シリーズはA14 Bionic、iPhone 13/iPhone 13 ProシリーズはA15 Bionicを搭載。世代が異なるため、A15 Bionicのほうが高性能です。

 

また、iPhone 13 Proシリーズのみ、GPUが5コアと、グラフィック性能がより高まっているため、高負荷なグラフィック表示を要求されるゲームにも向いているでしょう。

 

④バッテリーの持ち時間

↑新世代のiPhoneは、バッテリーの持続時間を従来機種より向上させました

 

iPhone 12 mini iPhone 12 iPhone 13 mini iPhone 13 iPhone 13 Pro iPhone 13 Pro Max
最大15時間のビデオ再生 最大17時間のビデオ再生 最大17時間のビデオ再生 最大19時間のビデオ再生 最大22時間のビデオ再生 最大28時間のビデオ再生

 

バッテリー性能には段階的な違いがあり、上位モデルであるほど、バッテリーの持続性は高くなっています。また、iPhone 12シリーズとiPhone 13シリーズの間での世代間格差も存在します。

 

⑤ボディ素材とカラーリング

↑iPhone 13シリーズのカラバリ

 

iPhone 12 mini iPhone 12 iPhone 13 mini iPhone 13 iPhone 13 Pro iPhone 13 Pro Max
アルミニウム

6色(パープル・ブルー・グリーン・プロダクトレッド・ホワイト・ブラック)

アルミニウム

6色(パープル・ブルー・グリーン・プロダクトレッド・ホワイト・ブラック)

アルミニウム

5色(スターライト・ミッドナイト・ブルー・ピンク・プロダクトレッド)

アルミニウム

5色(スターライト・ミッドナイト・ブルー・ピンク・プロダクトレッド)

ステンレススチール

4色(シルバー・グラファイト・ゴールド・シエラブルー)

ステンレススチール

4色(シルバー・グラファイト・ゴールド・シエラブルー)

 

ボディ素材は、iPhone 13 Proシリーズのみがステンレススチール、それ以外はアルミニウムとなっています。カラバリはiPhone 12シリーズ、iPhone 13シリーズ、iPhone 13 Proシリーズでそれぞれ異なっており、iPhone 13 Proシリーズにはプロダクトレッドがありません。

 

⑥本体サイズと重さ

iPhone 12 mini iPhone 12 iPhone 13 mini iPhone 13 iPhone 13 Pro iPhone 13 Pro Max
64.2×131.5×7.4mm

133g

71.5×146.7×7.4mm

162g

64.2×131.5×7.65mm

140g

71.5×146.7×7.65mm

173g

71.5×146.7×7.65mm

203g

78.1×160.8×7.65mm

238g

※サイズはすべて、幅×高さ×厚み

 

iPhone 13シリーズは、iPhone 12シリーズと比べて、ほんの少し厚く、重くなりました。ただし、どちらもわずかな差に収まっており、体感での違いはあまりなさそうです。

 

一方、iPhone 13 Proは、iPhone 13と同一の画面サイズ、本体サイズながら、重さには30gの開きがあります。

 

⑦容量と価格

iPhone 12 mini iPhone 12 iPhone 13 mini iPhone 13 iPhone 13 Pro iPhone 13 Pro Max
64GB:6万9800円

128GB:7万5800円

256GB:8万7800円

64GB:8万6800円

128GB:9万2800円

256GB:10万4800円

128GB:8万6800円

256GB:9万8800円

512GB:12万2800円

128GB:9万8800円

256GB:11万800円

512GB:13万4800円

128GB:12万2800円

256GB:13万4800円

512GB:15万8800円

1TB:18万2800円

128GB:13万4800円

256GB:14万6800円

512GB:17万800円

1TB:19万4800円

 

iPhone 13シリーズでは、容量の下限が128GBからとなり、大容量化が進行。iPhone 13 Proシリーズでは、iPhone初となる1TBモデルが登場しました。

 

 

6機種で共通の主なポイント

↑「探す」機能に対応したMagSafeウォレットアクセサリ。アクセサリを紛失しても安心です

 

・エッジ部分が角ばった本体デザイン

OLEDディスプレイ(有機EL)

・Face IDの搭載(指紋認証は非対応)

・IP68等級の防塵・耐水性能

・MagSafeアクセサリとワイヤレス充電への対応

 

今回の進化ポイントは、カメラの高性能化、チップの高性能化、大容量化、と言えそうです。新型iPhoneの予約は、9月17日午後9からスタート。発売日は9月24日となっています。