東京都の新型コロナウイルスの新たな感染者数は24日連続で前の週の同じ曜日を下回りました。一方、各地で起きるクラスター感染によって、私たちの生活の一部にも影響が出ています。
“ワクチン接種券”の配達など、コロナ禍の暮らしでいっそう欠かせないものとなった郵便物の配達。ところが・・・
記者
「こちらの郵便局では、配達の休止を知らせる貼り紙が中に貼ってあります」
横浜市の郵便局では今月10日以降、配達員ら33人が感染し、クラスターと認定されました。窓口は通常通り営業しますが、手紙やはがきなどの郵便物の配達は15日から休止。速達や書留は配達が遅れているということです。
利用客
「大事な書類とか早くきてほしい。もし遅れたりしたら困る」
利用客
「待っている郵便物があって、 そろそろ届くかなと思って。受験のことに関するものなので、会社に申請して出さなければいけないので、どうしよう」
この郵便局では、保健所の許可が下り次第、配達を再開するとしていますが、こうした郵便局でのクラスターは他にも・・・
「佐世保郵便局です。ただいま電話が、大変混み合っています」
佐世保市に住む男性
「なかなかつながらないですね・・・」
長崎県佐世保市の郵便局では今月6日、職員14人が感染するクラスターが発生。集配業務を担当する62人が濃厚接触者となり、通常の郵便物の配達が遅れるなどの影響が出ています。佐世保市に住むこの男性も、光熱費などの支払いに困ると嘆きます。
佐世保市に住む男性
「公共料金の支払いは、請求書支払い用紙というものが届いてからコンビニエンスストアなどで支払いをしていた」
佐世保市によると、クラスターが起きた郵便局がカバーするのは市の人口のおよそ4分の1。“ワクチン接種券”の送付に影響はないのでしょうか。
佐世保市 朝長則男市長
「12歳から15歳までの子どもたちの分は、9月末に郵送予定としていたので、2~3日遅れというのはあると思うが、これにはほとんど影響はないのではないか」
この郵便局には、周辺から応援の職員が派遣されているものの、配達が通常に戻るのは10月になる見通しです。