iPhone 13が発表されてから約19時間後、シャオミも新製品発表会をオンラインで配信しました。欧州向けの発表でしたが、スマートフォンの最新モデル「Xiaomi 11T」シリーズと、11インチタブレット「Xiaomi Pad 5」は日本での発売予定があることを、シャオミ ・ジャパンがTwitterの公式アカウントで公表しています。
上位モデルのXiaomi 11T ProはSnapdragon 888を搭載
「Xiaomi 11T」シリーズは、無印の「Xiaomi 11T」と上位モデルの「Xiaomi 11T Pro」が発売されます。シャオミは、これまで「Mi」と「Redmi」の2つのブランドを展開していましたが、今回のモデルから「Mi」ブランドを廃止し、「Xiaomi」ブランドに変更されました。
Xiaomi 11TとXiaomi 11T Proは、どちらも6.67インチのディスプレイを搭載し、デザインは共通。カラバリはメトロライトグレー、ムーンライトホワイト、セレスティアルブルーの3色展開となります。
両モデルはSoC(チップ)が異なり、Xioami 11TがMediaTekの「Dimension 1200-Ultra」というチップを採用しているのに対して、Xiaomi 11T Proは、Androidスマホ向けでは最高峰とされる「Snapdragon 888」を搭載。Dimension 1200-Ultraも処理速度は最大3GHzというハイスペックなチップですが、総合力ではSnapdragon 888がワンランク上で、一部の機能が強化されています。
Xiaomi 11Tシリーズのテーマは「CINEMAGIC」
Xiaomi 11Tシリーズのキャッチコピーは「CINEMAGIC」。魔法のような映像体験ができることがアピールされました。つまり、最大のセールスポイントはカメラとディスプレイです。
カメラは、メイン(1億800万画素)+超広角(800万画素)+テレマクロという構成。録画時に赤く光るドットを備えるなど、CINEMAGICのコンセプトは、カメラ部のデザインにも反映されています。
本来であれば、特別な機材が必要だったり、あとで編集する必要があるような映像を誰でも簡単に撮影できることが特徴。例えば、フォーカスした人物にオートでズームしたり、背景の動きを止めたり、あるいは背景だけを動かしたりといった、多彩なエフェクトを楽しめる趣向です。
テレマクロでの動画撮影も可能で、被写体へのズームアップに合わせて、音もだんだん大きく捉える「Audio Zoom」も可能。3つのマイクを搭載することで、ノイズを除去しつつ、狙った音をクリアに録音できる仕組みです。
なお、Xiaomi 11T Proは8Kビデオを撮影でき、HDR10+ビデオの撮影にも対応。ディスプレイもHDR10+対応なので、鮮明な画質で撮ったビデオを、そのままの画質で再生できるわけです。
ディスプレイと内蔵スピーカーも高性能
ディスプレイはフラットなAMOLED(有機EL)で、リフレッシュレートは120Hz。タッチサンプリングレートは480Hzを実現しています。フロントパネルに「Corning Gorilla Glass Victus」を採用し、2メートルの高さから落下させても画面が割りにくい堅牢さも備えています。
内蔵スピーカーはデュアルで、Xiaomi 11T Proはドルビービジョンとドルビーアトモスにも対応。さらに、音響メーカーのHarman Kardonの監修も受けているとのこと。
5000mAhバッテリー×120Wの急速充電を実現
バッテリーの優位性も力説していました。Xiaomi 11T Proは5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、120Wの急速充電が利用可能。なんと、わずか17分で100%まで充電できるとのこと。もはや、電池切れを恐れることはなくなりそうです。ちなみに、Xiaomi 11Tのバッテリーも5000mAhで、67Wの急速充電により約36分でフル充電が可能とのこと。
欧州での価格は、Xiaomi 11Tの8GB+128GBモデルが499ユーロ、8GB+256GBモデルが549ユーロ。Xiaomi 11T Proの8GB+128GBモデルが649ドル、8GB+256GBモデルが649ドル、12GB+256GBモデルが649ドル。日本で発売されるモデルがどのような仕様になるかはわかりませんが、かなりお得感のある価格になることは期待してよさそうです。
ペン操作にも対応する11型タブレット「Xiaomi Pad 5」
日本向けには初となるタブレットも発表されました。11インチの液晶ディスプレイを搭載する「Xiaomi Pad 5」です。
画面アスペクト比は16:10で、解像度はWQHD+。10億色表示に対応し、リフレッシュレートは120Hzと、充実したスペックを備えています。クアッドスピーカーを搭載し、ドルビービジョンとドルビーアトモスにも対応。カラバリはコズミックグレーとパールホワイトの2色が用意されます。
SoCはSnapdragon 860。8720mAhのバッテリーを内蔵し、フル充電でゲームは10時間以上、ビデオは16時間以上楽しめます。
独自の「Xiaomiスマートペン」に対応し、メモやイラストを描けて、ファイルを動かしたり、一部を切り抜いてスクリーンショットを撮ったりすることも可能。ペンはマグネットでタブレットの側面にくっつけて充電することができます。
欧州での価格は、6GB+128GBモデルが349ユーロ(約4万5000円)、6GB+256GBモデルが399ユーロ(約5万1500円)。
Mi 10 Lite 5Gの派生モデルも発表
なお、発表会では、日本でも発売中のMi 10 Lite 5Gのニューエディションモデル「Mi 10 Lite 5G NE」、スマートバンド「Mi Smart Band 6」のNFC搭載モデルなども発表されましたが、日本で発売される可能性は低そうです。
日本向けには初めてとなる5G対応のハイエンドスマホ「Xiaomi 11T」シリーズと、多目的に使えそうなタブレット「Xiaomi Pad 5」の、日本での正式な発表を待ちましょう。
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