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JR東日本が都内で実証実験中のAI多機能自販機に「AIによる飲み物診断機能」を追加

JR東日本クロスステーション ウォータービジネスカンパニーは9月22日、実証実験中の「AI多機能自販機」に、顔認識システムを用いた「AIによる飲み物診断機能」を追加すると発表した。この自販機は、2021年5月から実験を開始したもので、都内5つの駅構内に合計10台が設置されている。

AI多機能自販機は、ディスプレイとセンサーを備え、ティファナ・ドットコムが提供する人工知能搭載キャラクター「AI さくらさん」をユーザーインターフェイスとして、利用者との双方向コミュニケーションが楽しめるというもの。JR東日本が都内で実証実験中のAI多機能自販機に「AIによる飲み物診断機能」を追加

同社が、実証実験を開始した5月から7月までの3カ月間、自販機を利用した人と、コンテンツ操作回数との割合を集計したところ、1人あたり平均して9.1回、コンテンツを楽しんでいることがわかった。特に人気だったのは、「AIさくらさんゲーム(じゃんけん・おみくじ)」と「あなたへのおすすめ」(顔認識機能を用いた商品のおすすめ)だった。このことから、「エンタメ機能 × パーソナライズされた商品おすすめ機能」の実装を決めた。JR東日本が都内で実証実験中のAI多機能自販機に「AIによる飲み物診断機能」を追加

追加実装した「AIによる飲み物診断機能」は、1人または2人での診断が行える。1人の場合は、顔認識によるAI分析と、画面での「今の気分」の選択によって、現在その人にぴったりの飲み物が提案される。2人の場合は、顔認識AI分析と「今の気分」の分析を2人それぞれが行うと、2人の相性が診断され、さらに相性アップにつながる飲み物が提案される。なお、カメラで取得した画像情報は個人に特定できないデータに即時変換し、個人を特定するデータは即時破棄され、保持しないとしている。

同社は、この新機能により「楽しみながらお客さま一人ひとりに沿った商品を提案し、自販機の新しい可能性を拡げていきます」と話している。

AI多機能自販機の設置場所は以下のとおり(2021年9月22日現在。すべて改札内)。

  • 新宿駅:2階南口コンコース、1階中央コンコース
  • 上野駅:3階コンコース11-12ホーム階段付近、中2階コンコース
  • 東京駅:地下1階コンコースのスクエアゼロ付近、1階丸の内南口改札付近KIOSK前
  • 品川駅:2階北コンコース北改札付近、2階中央コンコース1-2ホーム階段付近
  • 秋葉原駅:1階中央コンコース3-4ホームのエスカレーター付近、1階中央改札出口付近