イギリスでは新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種が本格的に始まり、今後の流行に備えてインフルエンザのワクチン接種も同時に進められています。
イギリスでは、新型コロナウイルスのワクチンの効果を保つため医療従事者や重症化するリスクが高い人、それに50歳以上の人などに3回目となる追加の接種が今週から本格的に始まっていて、冬にかけてのインフルエンザの流行に備えたワクチン接種も推奨されています。
このうち、ロンドンの接種会場では訪れた人たちが説明を聞いたうえで、片方の腕に新型コロナウイルス、反対の腕にインフルエンザのワクチン接種を受けていました。
追加の接種には臨床試験の結果、高い効果が確認されているとして基本的にファイザーかモデルナのワクチンが使われ、これまでにアストラゼネカのワクチンを接種した人は異なる種類を接種することになります。
乳がんを患っているという女性は「免疫機能がよい状態ではないと思うので追加接種を受けて安心した。インフルエンザのほうも同時に受けられてよかった」とほっとした様子でした。
接種にあたっている医師は「去年の冬は厳しい規制で多くの人が外出せずインフルエンザは流行しなかったが、ことしは大きな流行の可能性がある。一度に2種類の接種ができれば利便性は高まるので、なるべく多くの人に接種を行っていきたい」と話していました。