もっと詳しく
宮崎県立美術館で展示される横山大観の「霊峰」(1924年、宮内庁三の丸尚蔵館所蔵)

 文化庁と宮内庁は、皇居にある三の丸尚蔵館が収蔵する皇室ゆかりの美術品の展覧会を、国民文化祭(国文祭)の開催地で開く。政府は文化観光振興のため同館の収蔵品の地方展示を増やす方針を掲げている。天皇、皇后両陛下の主要な地方公務の国文祭に合わせた展覧会で、皇室への親近感の醸成にもつなげる。

 国文祭は国体や全国植樹祭、全国豊かな海づくり大会と並び、両陛下が参加される「四大行幸啓」の一つ。「文化の国体」と呼ばれ、開催地では各種の文化プログラムが企画される。

 コロナ禍の影響で延期となった昨年の国文祭は現在、宮崎県で開催中。今年の国文祭は今月30日から和歌山県で始まる。

宮崎県立美術館で展示される野田九浦「高千穂」(1924年、宮内庁三の丸尚蔵館所蔵)