リモートワークの普及とともに問題になっているのが、自宅の仕事環境。デスクやチェアが用意されているオフィスと違い、自宅に仕事用のデスクがない場合が多く、リビングのテーブルなどを代用している人もまだまだいるようです。デスクワーク用に設計されていないデスクやテーブルは使いにくいだけでなく、姿勢が安定しないので首や肩、腰に負担がかかってしまうことも。
そこで今回は、スマホやタブレットなどのデジタル周辺機器を扱うブランド「MOTTERU」とコラボし、自宅のデスクを効率的に使える方法を紹介します。教えて頂くのは、前回のオフィス編に引き続き、整理収納コンサルタントの森山尚美さんです。
【まずは現状把握】 自宅のデスクを効率よく使うコツ
まずはゲットナビウェブ編集部・一條がリモートワークを行っている自宅のデスクをご覧頂きましょう。ノートPCで原稿を編集しながら、タブレットで調べ物をしたり、スマホでSNSのトレンドを定期的にチェックしたり、複数のデバイスを使って仕事をしているため、デスク上はモノが散乱しがち。使用しているデスクは、以前に1人用の食事テーブルとして使っていたものを仕事用に転用しているため、机の上が狭くあまりモノが置けません。
また、デスクは長時間の作業用に設計されているものではないので、1日中座っていると終業時間になるころには肩や首が凝ってしまいます。
こちらのデスクを森山さんにチェックして頂いたところ、以下のアドバイスを頂きました。
・デスクが小さく、ノートPCや他の道具をいくつか置くだけで、いっぱいになってしまっています。物理的にスペースを広げるために、簡易棚などを設置してみましょう。
・ノートPCやタブレットは出しっぱなしにせず、使わないときは立てて収納し、他の作業がしやすい状況を作りましょう。
・前かがみになった状態が続くと、首や肩、背中などへの負担が大きくなりがちです。目線が水平に近づくようにノートPCの画面の高さを調整するとよいでしょう。
・コード類がごちゃごちゃしており、コンセントタップが場所を取って、デスクを狭くしています。結束バンドや両面テープ付き面ファスナーなどを使って、デスクの脚か裏にタップを固定しましょう。
[その1]スタンドを使って視線を上げれば姿勢改善に
まず用意したのは、MOTTERUのアルミ製ノートPCスタンド(MOT-PCSTD01)。このスタンドを使って画面の高さを上げることで、前かがみになりがちな姿勢を正しくキープし、首や肩への負担を軽減することができます。
MOTTERUには様々なタイプのPCスタンドがラインナップされていますが、こちらのタイプは11~17.3インチまでのノートPCやタブレットに対応し、耐荷重は20kgまでOK。アルミボディのしっかりした筐体なので、打鍵時も揺れにくく安定感に優れています。使わないときはコンパクトにたたんでおける点もグッド。自宅やオフィスなど、決まった場所で使うならこちらのタイプがオススメです。
こちらのタイプは、なんといっても高さを無段階で自由に調整できる点がポイント。かなり高くすることもできるので、立った姿勢で作業するスタンディングデスクとしての使い方も可能。高さをだしてノートPCの画面をモニター代わりにし、別途Bluetoothキーボードなどを使えば、視線をより高く上げて作業することもできます。
移動先や出張先などでも使いたい方、フリーアドレスやノマドワークなど仕事をする場所が決まっていない方、自宅内で作業場所の移動をよくする方には、よりコンパクトに折りたたんで持ち運べる軽量タイプがオススメです。こちらは約252gの軽量タイプで、持ち運び用の収納バッグ付き。高さも6段階で調整することが可能です。
より手軽な貼り付けタイプのスタンドなら、持ち運びの手間もナシ。スタンド部分はたためるので、ノートPCに貼ったまま持ち運べます。排熱対策にも効果的です。
[その2]タブレットやスマホもスタンドに置けば使いやすさアップ
もうひとつ用意したのが、サブモニター代わりに使っているタブレット用の卓上アルミスタンド(MOT-SPSTD07)です。4~13インチまでのスマートフォン・タブレットを固定でき、角度や向きも自由に調整可能。高さがあるので、ノートPCの画面から視線の移動が少なくて済みますし、オンライン会議をするときもカメラが正面のアングルになるので使いやすいです。
また、画面をタテにもヨコにもできるので、webサイトを見るときはタテに、動画を再生するときはヨコに、というように表示するコンテンツに応じて使い分けられて便利! スタンドの底面には滑り止めが付いているので、画面をタッチしてもグリップが効いてズレません。デバイスを挟む部分にはキズ防止用シリコンパッドが装着されているのも安心ですね。
タブレットスタンドはプラスチック製のものだと筐体の重さで倒れてしまったり、画面にタッチするたびにグラグラと動いてしまったりと使いにくいものもありますが、こちらは金属製なので安定性が段違い! 本当に使いやすいのでタブレットを持っている人にはぜひ使ってほしいスタンドです。
スマホがメインなら、よりコンパクトなワイドアルミスタンドもオススメ。こちらは折りたたむこともでき、持ち運びにも便利なので、カバンに忍ばせておけばどこでも使えます。
[その3]ノートPCは立てて収納すればスッキリ片付く
狭いデスクの上を効率的に使うため、ノートPCやタブレットを使わないときは、アルミニウムPCホルダー(MOT-PCSTD04)を活用してデバイスをまとめておくことに。このホルダーは金属製のしっかりした作りなので、デバイスの重さで倒れたりせずにキチンと立てておくことができます。ホルダー部分の幅をネジで調整できるので、厚みのあるノートPCや薄型のタブレットにも対応可能。
仕事が終わったあとに使ったデバイスを片付けておけば、見た目もスッキリして片付いた印象に。デスクをほかの作業や食事などに使うこともできますね。
このほか、ノートPCから外部モニターに出力することでデスクトップPCのように使える「クラムシェルモード」にも対応します。オフィスではノートPCとして、自宅では外部モニターに出力して、というように使い分けるのもいいですね。
デスクまわりを改善すれば仕事の効率も上がる!
森山さんのアドバイスを元に、MOTTERU製品を使って使いやすく改善したデスクがこちら。机の上がスッキリ片付き、ノートPCやタブレットの画面も高くして自然と視線が上がるようになりました。
この環境で数週間仕事してみて感じたのは、視線が上がって姿勢がよくなり、首・肩・腰の負担がとても軽くなったということ。長時間のデスクワークによる首や肩のコリに悩まされている人は、ぜひスタンドを活用してみてほしいと思います。
また、デスクの上が片付いたことで作業がしやすくなり、ノートPCでの作業中にタブレットで調べ物をしたりといった動作のひとつひとつにかかる時間が短くなって、結果的に時短にもつながりました。
さらに、仕事をしたあとにデスクを片付けることで、部屋の印象にも変化が。部屋の一角がごちゃごちゃしていると、空間全体の雰囲気も悪くなってしまっていたのだな、と気づくことができました。なんとなく部屋が片付いていない印象だという方は、MOTTERUのスタンドやホルダーを活用してデスクの上から整理してみることを強くオススメします。
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