宣言解除から、もうすぐ1週間。旅行業界では期待感が高まっています。
株式会社ゆこゆこ 潮 真也 執行役員
「お盆の時期が一番予約としては大変厳しいというところだったんですけども、当時の10倍ほどの件数という日もある」
こちらの旅行会社では旬の松茸が食べられるツアーなどを中心に、予約が急増しているといいます。
株式会社ゆこゆこ 潮 真也 執行役員
「いま感染者の数が沈静化しておりますが、その状態が一日も長く続くように」
7日、東京都で新たに発表された感染者は143人で、木曜日に発表される感染者数としては今年最少です。こうした状況を受けて、7日、感染状況などを分析する東京都のモニタリング会議では・・・
国立国際医療研究センター 大曲貴夫 医師
「『感染状況は改善傾向にあるが、注意は必要である』としました」
4段階ある感染状況の警戒レベルが上から3番目に引き下げられました。また、医療提供体制についても最も厳しいレベルから、およそ10か月ぶりに一段階引き下げられました。
国立国際医療研究センター 大曲貴夫 医師
「新規の陽性者数は8月下旬から連続して減少している」
なぜ、これほど急激に感染者数は減ったのでしょうか。厚労省の専門家会議の脇田座長は6日。
国立感染症研究所 脇田隆字 所長
「今回は本当に『若者で増えて若者で減った』ということですね」
“第5波”では、若者に広がった感染が高齢者には広がらず、さらに夜間の繁華街の人流が減ったことなどによって全体の感染者が減ったと分析しました。
しかし、いま東京都では・・・
東京都医学総合研究所 西田淳志 センター長
「急激に繁華街の滞留人口は増加しており、特に夜間の滞留人口、夜10時以降の滞留人口も急激に増えてきております」
これは、都内の主要繁華街の夜の人流を表したグラフ。宣言解除後から、急激に人流が増加していることがわかります。
都のモニタリング会議は「去年末の第3波と同じ経過をたどらないように、今のうちにさらに新規感染者数を減らしておく必要がある」などとしています。