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“いま”爆売れ中のモノを「デジタル」からセレクト。識者陣がヒットの背景を解説する。消費者ニーズに“ビッタビタ”な“ゴン攻め”商品の数々、知らないとマジでヤバいです!! 今回は「クアデルノ」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

アイデアがどんどん湧きデルノ!

ペンの追従性と反応速度が向上しサクサク動いてスイスイ書ける

スタイラスペンにワコム社の技術を新搭載し書き味が向上!

【電子ペーパー】2021年7月発売

富士通クライアントコンピューティング

クアデルノ

実売価格4万9800円(A5)、6万9800円(A4)

本物の紙とペンのような使い心地と、軽量・薄型ボディで人気の電子ペーパーの新モデル。ワコム社製デジタイザと最新のE Inkディスプレイを新搭載し、より滑らかな書き味と画面の見やすさを実現した。反応速度は約20%以上、保存容量は約2倍にアップ。

 

LAMYとコラボしたスタイラスペンもラインナップ!

↑ドイツを代表する筆記具メーカー・LAMYとコラボした「ラミースタイラスペン(6600円)」も登場。本体にマッチするグラファイトカラーだ

 

↑新モデルではペンの充電が不要に。サイドボタンとテールスイッチには、文字色の切り替えや消しゴムなど5つの機能から好きなものを割り当てられる

 

↑テールスイッチに消しゴムを設定すれば、シャープペンと同じ動作で筆跡を消せる。スイッチは押し込み式で、意図せず触れたときに誤作動が起きにくい

 

【トレンドのツボ】初月販売数は前モデルの約7倍、レビュー動画の再生回数1万超え

初月の売り上げは、2018年に発売した前モデルの同時期の約7倍を記録。発売後すぐに公開されたガジェット系YouTuberによるレビュー動画は、再生回数1万以上、高評価も150件超えと、注目度の高さがうかがえる。

文具ソムリエール

菅 未里さん

テレビや雑誌、ウェブなどで文房具の魅力を発信し、関連著作も多数。「クアデルノ」は前モデルから愛用している。

 

テレワーク時の手書き需要と目にやさしい画面でヒット

テレワークの普及とペーパーレス化の推進で、手書きデバイスへの注目が高まっている。なかでも7月に登場した「クアデルノ」の新モデルは、一時欠品になるほど人気だ。

「書き心地が向上し、前モデル以上に“紙感”が増しました。ペンの追従速度が上がっているので、斜めの線も滑らかですし、拡大しなくても細かく書き込めます。テレワーク中のメモや取り込んだ書類への書き込みを快適に行えますね」(菅さん)

また、旧モデルからだが、バックライトのないディスプレイを搭載し、目にやさしい点も見逃せない。

「在宅時間の増加とともに、動画やSNSを見るなど、スマホやPCを眺める時間が増えた人は多いでしょう。それにより、メモをとるときやアイデアを練るときくらいは、目にやさしい端末を使いたいと思う人が増えたはず。本来は紙のノートがその役割を担いますが、共有や保管のしやすさを重視するならデジタル機器が使いやすい。本機はそんなニーズにもマッチしているのだと思います」(菅さん)

 

【手書き派の編集部員がお試し!】思いつきをタイムラグなく書き出せて思考を妨げない

本誌文房具担当

鈴木翔子

 

「前モデルでは直線以外の線が少しガタつき、普段の自分の字とは違うなぁと感じていたのですが、新モデルは自分の字そのもの! 曲線の多いひらがなも自然です。また、反応速度が上がったことで、手書きをしながらの思考がスムーズに。頭の中をタイムラグなくアウトプットできます」