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フィギュアスケートの女子シングルで2大会連続のオリンピック出場を目指す坂本花織選手が、10日まで行われた近畿選手権で優勝したものの、ミスが相次いで今後に課題を残しました。

21歳の坂本選手は今月から始まるグランプリシリーズのアメリカ大会などに向けて実戦感覚をつかむため、京都府宇治市で行われた近畿選手権で10日、後半のフリーに出場しました。

坂本選手は今シーズンのフリーの新プログラムを実戦で試すのはこれが2回目で「練習不足の中、どこまでやれるか試したい」と臨みました。

演技前半は2つのジャンプを立て続けに決めましたが、続く3回転フリップで着氷が乱れて減点されると、基礎点が高くなる後半の3つのジャンプはいずれも着氷でバランスを崩すなどミスが重なりました。

さらにスピンでもミスが続いたうえ、演技時間もオーバーしてフリーは120.12と得点を伸ばせませんでした。

坂本選手は前半のショートプログラムとの合計で優勝したものの「練習不足が試合にそのまま出たなという感じ。これ以上ないボロボロな演技だった」と悔しさをにじませました。

坂本選手は、今月13日から来年の北京オリンピックと同じ会場で行われるテスト大会に出場する予定で「中国での試合経験がないので出たいと思っていた。まずはきょうの自分を超えたい」と巻き返しを誓っていました。

また、この大会で11歳と12歳の選手が出場するカテゴリー「ノービスA」の女子シングルで12歳の島田麻央選手が演技の冒頭で4回転トーループの大技を決め、フリーで120.83の高得点をあげて優勝しました。