非常に古いドラム式電気洗濯乾燥機のNA-VR2200ですが、まだ現役で使えています。
ところがH25エラーが発生して乾燥ができなくなってしまいました。
NA-VR2200
NA-VR2200はNational製(現Panasonic)の第2世代のドラム式電気洗濯乾燥機です。2007年製造なので、もう14年も使っていることになります。
ドラム用モーターを新規設計したとのことで、モーターの故障を心配していましたが、特に大きな故障も無く使えていました。
小さな故障では液晶パネルのバックライトが点灯しなくなり、修理を頼もうとしたのですが部品が既に無く、修理できませんでした。バックライトが点灯しなくても表示は見えるので、そのまま使っていました。
H25エラー
H25エラーは液晶パネルに「H」と「25」が交互に表示されるエラーです。
最初はコース終了の音声メッセージが流れた後で、H25エラーが表示されるだけだったので気にしていませんでした。
しかし、症状が進んだようで、脱水が終わって乾燥を始める前にH25エラーが発生するようになり、乾燥ができなくなりました。
症状はシュッと音が鳴って、それを10回ほど繰り返した後、H25エラーで止まります。
内部ではこのムービーのように排水弁を開こうとしますが、直ぐに閉じてしまうということを繰り返しています。
排水は洗濯槽からとヒートポンプからの2系統があり、ヒートポンプからは乾燥の前後だけ弁を開くようです。
修理
検索してみると、こちらのサイトで修理方法が説明されていました。
早速、部品を購入して交換することにしました。「AXW3482-315」という品番の「ギヤードモータ」というものだそうです。
Amazonで購入しましたが2日で届きました。
いざ説明通りに交換しようとしましたが、大変な作業でした。
この黒い部品を交換するのですが、本体下部の奥、しかも洗濯槽の底面に水平に取り付けられているので、ネジを回すにも下から上にちからを加えて回す必要があり、ちからが入りません。
この写真もスマホを上に向けて撮影したもので、画面が見えないのでピントが合っていません。
ちからが入らないとネジ山を潰してしまう恐れがあるため、10mmのボックスレンチを使う方がよいでしょう。ただし、非常に狭いのでラチェットタイプなどは引っかかるところまで回せません。ともかく狭いのでスパナは使えません。
そのため私はこのようなレンチセットを用意して、
このような向きで回しました。
交換したギヤードモーターを取り付ける部分はプラスチックなので、大きなレンチで回すと、ちから加減を誤りネジ山を切ってしまう可能性があります。
ネジを外したらケーブルコネクターを抜きますが、ケーブルコネクターの爪が引っかかっているので、マイナスドライバーを爪の下に差し込んで爪を持ち上げると簡単に外せます。
交換する「ギヤードモータ」を取り付ける場合、取り付け位置が見えないので手探りで行うことになります。弁から伸びるワイヤーとケーブルコネクターを取り付けると、「ギヤードモータ」が落下しなくなります。片手で「ギヤードモータ」を押さえて、もう一方の手でネジを仮止めするのがよいでしょう。見えないのでネジ穴に「ギヤードモータ」を合わせるのが大変ですが、根気よく手探りで正しい位置を探します。
「ギヤードモータ」を取り付けたら、制御盤を倒したままの状態で電源ケーブルをコンセントに接続して乾燥を開始してみます。正しく動作するとこのようになります。「ギヤードモータ」が弁を開いた状態で停止して、しばらくすると弁を閉じます。この弁を開いた状態を維持できているなら、エラーは解消できています。
問題が無ければ制御盤などを元に戻して組み直します。
交換せずに修理できないか
何も考えず、ギヤードモーターを交換してしまったのですが、もしかすると「ギヤードモータ」自体を修理すればそのまま使える可能性があります。
「ギヤードモータ」はこのような形状でAC100Vで動作する交流モーターを内蔵しています。
中心のネジを回して白いクランプを外します。蓋は爪で引っかかているだけなので、マイナスドライバーなどで爪を持ち上げて外します。
クランプの回転角によって開閉する接点があります。
クランプが弁を閉じる位置にある時、接点は開きます。
それ以外の位置にクランプがある場合、接点は閉じます。
モーターは回転するのにエラーとなることから、接点の開閉が検出できていない可能性があります。モーターはAC100Vで動作し、接点の片方はモーターの線と共通のため、接点にもAC100Vが流れている可能性があります。
その場合、接点が開閉するごとにスパークが発生して、接点が焼き付き、接触不良を起こしている可能性があります。
テスターで接点の導通を確認して接触不良が起きているなら、接点を磨くなどすることで、「ギヤードモータ」ごと交換しなくても修理できるかもしれません。
まとめ
古い白物家電でも修理方法さえ分かれば、交換部品を入手して自分で修理できる可能性はあります。
ただし、修理方法を公開している方は修理に慣れている方なので、説明を鵜呑みにして修理を始めると自分の手には余る場合もあります。
部品を発注する前に、作業場所や交換する部品の位置を確認して、本当に自分で対処できるか確認した方がよいでしょう。
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