「キング・オブ・アナル!!どうしてここに!?」
カイザーの危機に現れたのは、カイザーにその力を与え、ここまで導いた男。
その男に向かってプリンスは、
「じゃ・・・邪魔をするな!」
「落ち着くのだ、プリンス・・・いや、わが息子よ」
「なっ!?」
突然のキングの告白に、驚くカイザー。
「プリンスは生まれてまもない頃、突如何者かにさらわれてしまった・・・
それがデーモンの仕業と知ったのは、つい最近のこと。
こいつは魔界の王子として、デーモンに育てられたのだ」
言ってキングは、自らのマスクをはいだ。
「うっ!?」
そこに現れたのは、年はいっているが、プリンスそっくりの顔!
カイザーは思わず声を上げた。
「う・・・嘘だ!?」
だがその話を聞いて、姿を見て、ただひとり錯乱するプリンス!
「嘘をつくな!俺は魔界で・・・
アナル将軍の息子として生まれてきたんだ!誰がお前なんかの・・・!」
「ならば今すぐ、その目を覚ましてやる!」
言ってキングは、素早い動きでプリンスのバックを取った!
「アナル・ゲット・イン!」
「・・・・!」
キングの一撃が、プリンスに突き刺さる!
プリンスはその一瞬で、これまでの偽りの記憶と、そして真実を垣間見てしまった!
「おとう・・・さん・・・?」
正気を取り戻したプリンが、キングの顔を見てつぶやいた。
「思い出したか、わが息子よ」
目に薄っすらと涙を浮かべ、キングは優しく息子を抱きしめた。
時を越えて、いま、親子は再会する。
その光景にカイザーは、しばし戦いを忘れ、目頭を熱くした。
だが、その時。
「ふはははは、やってくれたなキング・オブ・アナル!
だがプリンスなどもはや用済み。再会早々、仲良くあの世に行くがいい!」
「アナルデーモン!?どこだ、出て来い!」
周囲にデーモンの声が響き渡り、カイザーは声を上げた。
すると腸の奥の曲がり角から、地響きのような音がした。
音はだんだんこちらに近づいてくる。
「なっ!?」
カイザーの絶句とともに、黒いドロドロしたものが、雪崩のように襲ってきた・・・!