今夏は特注の話が多い気がしますが、またその話題です。今回はキセノンモデルのマグライトをベースにカスタムします。
まずは2D・2C。DとはDセル=単一電池、CはCセル、単2電池を意味します。いずれも電池2本、最大3Vで使用できるモジュールです。
ヘッド内部のキセノンバルブ留めている、カラー(襟のこと)をゆるれば簡単に取り替え可能。このとき、素手では取り扱わないほうがいいそうです。手指の脂が表面で燃えるとバルブが割れるとか。今の所そんな経験はありませんが、念の為。
モジュールをさしこみましたらカラー、リフレクター、ヘッドキャップの順に戻せばOKですね。
もともと200ルーメン程度の明るさ、電球色になって少し効率は落ちて160ルーメン程度という感じですが、アルカリ電池で連続点灯を前提にするならこれくらいが最適でしょう。やはりマグライトにはこの光色がよく似合います。
フォーカスは可能ですが、正直リフレクターでのフォーカス機能は無理が有りすぎます。ワイド側ではレンズ式と違って盛大に中心部に穴が空きます。これはキセノンの時代からの特徴なのでご容赦くださいませ。でも今となってはノスタルジーを感じる部分でもありますよね。
ちなみに、ヘッドをまるごと外すといわゆる「キャンドルモード」が可能です。この状態では防水能力がゼロなので過酷な環境では使用できませんが、室内での防災用途なら十分すぎるように思います。
こういう感じにするとイケてますね。A4のコピー用紙をまいてマスキングテープで留めただけですが、雰囲気が出ています。キャンプ場とかでこれが並んでたらかっこいいかもしれません。キセノンバルブだと紙との接触での発火が心配ですが、LEDならほとんど心配無用です。
同じ方法で、電池を3本以上使用する3D~6D、3C~のモデルもLED化可能です。ただ、2D/2C用と3D~6D用は区別する必要があります。当店で試しましたところ、3D~6D用を2Dで使うと暗くしか点灯せず、2D用を3D以上で使用すると煙を吹いて再起不能になります・・・。外観が完全に同じに見えますので、複数の種類を運用する場合はご注意ください。
ちなみにレギュラーモデルの白色モジュールもあり、こちらのほうが現時点では若干お安いです。
3Dモデル以上の場合、より高出力のハイパワーモジュールを選択できますよ。このモジュールはリフレクター一体式なので、純正のヘッドやカラーは使用しません。
内部のリフレクターやカラー、電球を取り除いたら、いったんヘッドを限界まで緩めます。緩めないとモジュールの長さが収まりきれませんので要注意。
電球が挿してあった穴にモジュールを差して、ベゼルリングを戻します。ベゼルリングを締め切ったら、そのままヘッド本体も締めていき、締め付けすぎない程度に締めたら完了。
ドッパーンと、640ルーメンもの明るい光が飛び出します。とはいえこの数字は計算上のもので、おそらくもっと明るいです。たぶんXML2かな、拡散系のLEDが搭載されていますが、ヘッドサイズが大きいので集光性は高め。今は小型の拡散ライトがたくさんあるので、これくらい集光性が高いほうが専門性があってよろしいかと思います。
このモジュールはフォーカスもキャンドルモードもできませんが、そのかわり3段階調光が可能。100%→40%→5%とのことで、なかなか使い勝手がいいバランスのように思います。この手のカスタムモジュールには珍しくノンフリッカーなので、雰囲気重視の電球色にはよく見合います。
こちらのモジュールも昼白色バージョンがあります。さらに、シンプルなシングルモードバージョンも。お好みに合わせてご選択ください。
ということで、マグライトのキセノンモデル用(クリプトン時代のものも可能だそうです)の交換式LEDモジュールのご紹介でした。マグライトの交換用LEDモジュールは少し前と比較して随分増えましたが、電球色は珍しいのではという気がします。気になる方はぜひご検討くださいね。