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AMDのRadeon RX 6600(無印)については10月13日に発表が行われるとリークが出現していますが、Videocardzがレビューワーに配布された説明資料などを入手したようで、最終仕様や公式によるベンチマーク結果が判明しています。

Radeon RX 6600の最終仕様判明。10月13日に発表へ

AMD Radeon RX 6600 Final Specifications and Official Performance leaked – VideoCardz.com

AMDのRadeon RX 6600はRadeon RX 6000シリーズの中で最も性能と価格が抑えられたモデルとなる予定です。このRadeon RX 6600はNVIDIAのGeForce RTX 3060や発売が定かでは無いRTX 3050 Tiを競合に見据えたモデルとなっており、1080pにおけるゲーミングに適したモデルとなっていますが、Videocardzがレビューワーなどに配布された資料を入手したようで、最終仕様やAMDによるベンチマーク結果が判明しました。

TDPは132W。1792基のコアを搭載し、最大2491MHzのブーストクロック

Radeon RX 6600では、Navi 23 XL GPUを搭載し、合計28基のCompute Unit、コア数は1792基搭載されるとの事です。Radeon RX 6600 XTでは32基のCompute Unitに2048基のコアを搭載していたことから、1割ほどコアが減らされたモデルになっています。また、GPUの動作クロックに関してはゲームクロックが2044MHz、ブーストクロックが2491MHzとなっており、こちらもRadeon RX 6600 XTより若干低い数字に落ち着いています。

一方で、コア以外の部分ではVRAMは最大8GB GDDR6がバス幅128bitで接続されており、Infinity Cacheも32MB搭載されています。これらの仕様はRadeon RX 6600 XTと共通になっています。公式仕様にはVRAM容量が『最大』8GBと記載されていることから、今後一部のAIBから6GBや4GBモデルなどが登場する可能性はあるかもしれません。

TDPに関しては、132Wが仕様上記載されており、Radeon RX 6600 XTの160Wから28W消費電力が減らされています。

なお、Radeon RX 6600 XTと同様にRadeon RX 6600ではリファレンスデザインのGPUは用意されない見込みで、すべてのモデルで各AIBがカスタマイズしたクーラーが採用されると見られています。

GPU AMD Radeon RX 6600 AMD Radeon RX 6600 XT AMD Radeon RX 6700 XT AMD Radeon RX 6800 AMD Radeon RX 6800 XT AMD Radeon RX 6900 XT
ダイサイズ 237mm2 237mm2 336mm2 520mm2 520mm2 520mm2
Compute Units 28 32 40 60 72 80
Stream Processors 1792 2048 2560 3840 4608 5120
ゲームクロック 2044MHz 2359 MHz 2424 MHz 1815 MHz 2015 MHz 2015 MHz
ブーストクロック 2491MHz 2589 MHz 2581 MHz 2105 MHz 2250 MHz 2250 MHz
メモリー仕様 8 GB GDDR6 + 32 MB Infinity Cache 8 GB GDDR6 + 32 MB Infinity Cache 12 GB GDDR6 + 96 MB Infinity Cache 16 GB GDDR6 +128 MB Infinity Cache 16 GB GDDR6 +128 MB Infinity Cache 16 GB GDDR6 +128 MB Infinity Cache
バス幅 128-bit 128-bit 192-bit 256-bit 256-bit 256-bit
メモリー速度 16 Gbps 16 Gbps 16 Gbps 16 Gbps 16 Gbps 16 Gbps
帯域幅 256 GB/s 256 GB/s 384 GB/s 512 GB/s 512 GB/s 512 GB/s
TDP 132W 160W 230W 250W 300W

300W

AMDによるベンチマークではGeForce RTX 3060相当の性能を発揮

AMDによるレビューワー向け資料では、上位モデルであるRadeon RX 6600 XTと競合となるNVIDIAのGeForce RTX 3060とRTX 2060の3モデルと比較されたベンチマーク結果が掲載されているとの事です。

設定は全てにおいて解像度が1080pの高画質設定でベンチマークは取られています。また、構成としては、CPUにRyzen 5 5600Xを搭載し、RadeonではSmart Access Memoryが、GeForceではResizable BARが有効化された状態で計測されているとの事です。

なお、AMDによる自社計測のため、独立したレビューなどに比べるとバイアスがかかっている可能性があります。

ベンチマークの結果では、レイトレーシング環境下を除くと、Radeon RX 6600とGeForce RTX 3060の間では大きな差は無く、BFVやFar Cry 6、CoD:BOCWなど有名タイトルでは平均すると差は無く、Apex LegendsやCSGOなどのeSportsタイトルでもRTX 3060に対して95%の性能を発揮するなど誤差の範囲内と言える差に落ち着いてます。

一方で、レイトレーシングについてはRadeon RX 6000シリーズ全体で言えることですが、Radeon RX 6600はRTX 3060に対しては平均すると87%の性能となっており明確な性能差が存在している結果となっています。

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Radeon RX 6600についてはRadeon RX 6600 XTの最も安いモデルが6万円を切っていた価格で売られていたことから、高いモデルでも5万円台、安いモデルであれば5万円を切る価格設定となるかもしれません。もしそうであれば、GTX 1660 Superでも4万円台で売られている中ではお得感のあるモデルと言えますので、負荷の軽いeSportsタイトルを1080p解像度で主にプレイする方にはおススメのモデルとなりそうです。

懸念事項は、マイニング効率が高いという話が出ているので予約または発売日開始日にはマイナーとの争奪戦になる可能性はありそうです。

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