岸田首相(自民党総裁)は臨時国会会期末の14日、衆院を解散する。政府は解散後の臨時閣議で「19日公示・31日投開票」の衆院選日程を決定する予定だ。臨戦態勢に入った与野党は13日、首相の所信表明演説に対する参院での代表質問で独自の政策などを訴えた。
衆院選は、2017年10月以来4年ぶりとなる。新型コロナウイルス対策や経済政策などが争点となる見通しだ。
首相は14日午前の臨時閣議に解散を諮り、閣僚が解散のための閣議書に署名する。天皇陛下が解散詔書に署名された後、午後1時からの衆院本会議で大島衆院議長が解散詔書を朗読して解散となる。首相は同日夜に記者会見を行い、選挙戦に向けた決意を表明する。
首相は13日、自民党本部での全国幹事長会議に出席し、「私たちの国の未来がかかった大切な選挙。私も強い覚悟でこの選挙に臨む」と強調した。立憲民主党の枝野代表は同日の記者会見で、「ぶれ続ける岸田首相を選ぶのか、一貫している枝野を選ぶのかが争点だ」と語った。