ラムバス社は、DDR5メモリ用の第2世代レジスターング・クロック・ドライバー(RCD)チップを発表しました。このチップは、メモリモジュールメーカーが次世代サーバー向けに最大5600MT/sのデータ転送速度を持つレジスタードDDR5モジュールを製造するための重要なコンポーネントです。
ラムバス社は、すでにDDR5-4800 RDIMM用の第1世代RCDを開発しており、これはインテル社の第4世代Xeon Scalable「Sapphire Rapids」やその他のDDR5対応CPUを搭載した次期サーバーに搭載されます。また、第2世代のRCDは、DDR5-5600メモリをサポートする次世代機向けのRDIMMおよびLRDIMMモジュールに使用されます。
RCDは、メモリコントローラとDRAM ICの間に設置され、モジュール内のコマンド/アドレス信号を再分配することで、シグナルインテグリティを向上させ、1つのDRAMチャネルに多くのメモリデバイスを接続するためのバッファです。RCDはバッファであるため、当然レイテンシーが長くなります。RCDが正常に動作するためには、非常に特殊なデータ転送速度をサポートする必要があるため、ラムバス社の第2世代DDR5 RCDは、5600MT/sのデータ転送速度をサポートするサブシステムを対象とします。
ラムバス社によると、第2世代DDR5 RCDは、ピーク帯域幅を17%向上させただけでなく、実際のRDIMMのパフォーマンスを向上させるために最適化されたレイテンシーと、低消費電力を実現します。
ラムバス社のチーフ・オペレーティング・オフィサーであるショーン・ファン氏は、「RCDは、次世代データセンターに必要な帯域幅と容量を提供するDDR5サーバー用DIMMを実現する、ミッションクリティカルな製品です。「5600MT/sのデータレートを達成したことは、当社がDDR5メモリ・インターフェース製品において継続的にリーダーシップを発揮していることを示すものです」と述べました。
ラムバス社の第2世代RCDは、現在メモリモジュールの設計者に提供されています。現時点では、DDR5-5600のRDIMMやLRDIMMがいつ発売されるかは不明ですが、5600MT/sのメモリをサポートするサーバーが出荷される頃には、市場に出回ると考えるのが妥当でしょう。