新競技のサーフィン女子で銅メダルを獲得した都筑有夢路選手は神奈川県藤沢市出身の20歳です。小学5年生の時、2歳年上の兄の影響でサーフィンを始めました。
身長1メートル59センチと小柄ながら大きく深いボトムターンと、スピードに乗ったライディングが持ち味です。
おととしスペインで行われた「チャンピオンシップツアー」の下部ツアーの大会で優勝してランキングをあげ、ことしからは現行の制度になって日本の女子選手としては初めて「チャンピオンシップツアー」に参戦しています。
サーフィンは波の高さや風向きなどで競技会場のコンディションが大きく変わり、「自然」を味方につけるかも勝負のカギを握ります。
27日の3位決定戦のときは、台風が接近する中で、前日までに比べ波が高くうねりもあるハードなコンディションでした。しかし、都筑選手は、「出場選手の中では日本の台風の波をいちばん知っている」と、前向きにとらえていました。
そして、銅メダルをかけた3位決定戦では波が不規則に打ち寄せるコンディションで、相手選手が試合開始から中盤まで1回も技を出せない中、都筑選手は、的確に波をとらえ持ち味のスピードのあるライディングを決め、銅メダルを獲得しました。