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こんにちは、Gaji-Labo アシスタントエンジニアの石垣です。

今回は、Storybook 6 で追加された Controls という addon を触る機会があったため、使い方をまとめてみたいと思います。

本記事でご紹介する機能は Storybook 6.3 をベースとしています。

Controls とは?

Controls は、Storybook 6 で追加された Essential addons (初期設定時にデフォルトで追加されている addon)の一つです。

追加でコードを記述することなく、コンポーネントの props を動的に操作してその場で確認できるUIを提供してくれる機能です。

以前は、 addon-knobs という同じ機能の addon がサードパーティ製で用意されていましたが、同様の機能が公式で提供されることとなりました。

以下、実際に使い方を見てみます。

Controls を実際に使う

サンプルとして、以下のようなボタンコンポーネントを作成しました。

青い角丸のボタンコンポーネントのキャプチャ画像
import classNames from 'classnames'

import styles from './Button.module.scss'

interface Props {
  className?: string
  color: 'primary' | 'secondary'
  href?: string
  label?: string
  onClick?: () => void
  withArrow?: boolean
}

const Button = ({
  className,
  color,
  onClick,
  href,
  withArrow,
  label,
}: Props): JSX.Element => {
  const classes = classNames(
    styles.Button,
    className,
    color === 'primary' && '-colorPrimary',
    color === 'secondary' && '-colorSecondary',
    withArrow && '-withArrow'
  )
  return href ? (
    <a href={href} className={classes}>
      {label}
    </a>
  ) : (
    <button type="button" className={classes} onClick={onClick}>
      {label}
    </button>
  )
}

export default Button

Controls を使うには、 stories ファイルで引数に args を渡し、コンポーネントの props に与えます。

import { ComponentStory } from '@storybook/react'
import Button from './Button'

export default {
  title: 'components/common/Button',
  component: Button,
}

const Template: ComponentStory<typeof Button> = (props) => {
  return <Button {...props} />
}

export const Default = Template.bind({})

Storybook で確認すると、props ごとに Controls が表示されています。

ボタンコンポーネントのStorybook のスクリーンショット。Controls のUIが表示されている

Controls の大きな利点として、 knobs のように props に渡したい値を一つ一つ設定する必要がなく、コンポーネントの props から自動的に推論して渡されるべき値を Controls で操作できるという点が挙げられます。

また、 Controls の初期値は、Story に追記することで設定することができます。

import { ComponentStory } from '@storybook/react'
import Button from './Button'

export default {
  title: 'components/common/Button',
  component: Button,
  // Stories 全体で初期値を指定する場合
  args: {
    className: "",
    color: "primary",
    href: "",
    withArrow: false,
    label: "Button"
  },
}

const Template: ComponentStory<typeof Button> = (props) => {
  return <Button {...props} />
}

export const Default = Template.bind({})

// Story 個別で初期値を指定する場合
Default.args = {
  className: "",
  color: "primary",
  href: "",
  withArrow: false,
  label: "Button"
}

まとめ

今回は Storybook 6 で追加された Controls という addons をご紹介しました。

非常に設定が簡単で便利かつ、初期設定の際に標準で入っている addon ということでとても便利だなと感じました。

引き続き Storybook の addon について情報をキャッチアップしていけたらと思っています。

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