以前紹介したミシュランのエアレスタイヤ「UPTIS」の開発が順調に進んでいる。
UPTISは、空気圧で支える通常のタイヤとは異なり、ホイールとトレッド面の間に組み込まれたスポークで支えるため、空気圧チェックなどの定期メンテナンスや、パンクなどの損傷の検査を必要としないエアレスタイヤだ。
ミシュランによれば、毎年2億本のタイヤがパンクや不適正な空気圧による異常損耗により廃棄されており、UPTISにすれば毎年エッフェル塔の重量の200倍に相当する量の廃棄物を減らすことができるという。
UPTISの「GM シボレー・ボルトEV」を使った試験は計画通りに実施され、営業車両群による実環境での試験が現在も続けられている。今後、UPTISのプロトタイプはラスベガスの営業車両群に装着され、実際の条件下で酷使する試験が2年間行われる予定だ。選ばれた営業車両群は、高温の運転条件にさらされ、かつ1日あたりの走行距離が長く、タイヤ試験の要件を満たしている。
試験の最終段階でプロトタイプを実車試験の車両に装着することは、ミシュランのタイヤに対して行われる正規の試験項目だ。この期間中にエンジニアは収集したデータに基づきプロトタイプを完成させ、市場投入に備える。UPTISの市場投入は、当初の計画どおり2024年が予定されている。
関連リンク
Michelin – Airless
ミシュランとGM、パンクしないタイヤ「Uptis」を公開
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