現在、世界中のリーダーたちが「DX」とともに推し進めているもう一つの改革、それは「サステナブル・トランスフォーメーション」(SX)である。そのSXにおける日本のリーダー企業こそ、植物由来の業務用素材を提供する食品メーカー「不二製油グループ本社」だ。同社は世界の機関投資家から最も信頼されているESG投資の評価機関CDPから世界で10社しかないトリプルA企業に認定されているが、こうした世界的高評価を生み出しているのが、常に高みを目指すサステナブル調達によって進化を続ける同社のグローバルサプライチェーンである。「ESGを稼ぐ力に変え、成長力につなげることが私のミッションだ」と語る酒井幹夫社長に、世界水準のESG経営による自己変革、SXがつむぎ出すシナリオについて語ってもらった。