以前より買おうか悩んでいて、ずっと買い物カゴに入っていたお手頃価格な 直流安定化電源 WANPTEK NPS3010W を購入したので、中華電源ではお約束の、中身を開けての基板や使われている電子部品のチェックをしてみます。
外観
電子工作に欠かせない直流安定化電源、その大きさから購入を躊躇していたのですが、意外とコンパクトなモデルもあることから、思い切ってポチってみました。購入したのは、日本でもアマゾンなどで見かけるWANPTEK社のNPS3010Wです。
最大DC30V / 10A / 300W出力可能な本モデル、淘寶では同じ型番でデジタル3桁仕様と4桁仕様が出回っていますが、今回購入したのは3桁版です(RMB290送料別。4桁版は+RMB30)。背面の交流入力は100V/230Vを切り替えスイッチで対応出来る仕様になっていますが、コネクタ下にあるヒューズは230V用を使いなさい、という指示がありました。
この3桁版が実はクセモノで、電圧の小数点が不動であることから、例えば下図のように10V未満では実質2桁表示にしかなりません。加えて電圧のFINEの調整範囲が狭いこともあって、そうした低い電圧ではその調整に悩まされます。
これから買おうと本記事を読んでいる方には、割高になりますが4桁版を強く勧めます(日本ではNPS3010Wの4桁版は流通していない!?)。
同梱されていた説明書は英文・中文表記で、これは本製品向けと言うより、一般的な「直流安定化電源の使い方」のような体の冊子でした。
内部
左右側面それぞれ4本あるネジを外し、コの字の金属カバーを上方へ引き抜くと、内部へアクセスすることができます。
心の準備をしてから開けたのですが、基板上はとても「きれい」で逆に拍子抜けしました。
基板裏にはパワー系トランジスタのヒートシンクが全面に配されているので、トランジスタを留めているネジを外して裏面を確認しますが、こちらもハンダ付けに問題は有りませんでした。
使用感など
その昔、大学時代に実験などに直流安定化電源を使うことは多かったのですが、当時は電源投入直後しばらくは電圧の経時ドリフトがあるので、しばらく慣らして使っていたことを思い出しました。さすがに今時の電源では、そのような現象に気を配る必要もないようです。
尚、冒頭で述べた電圧桁数の問題は、取り敢えず手持ちの簡易電圧計を出力端子に追加してみました。
実はこの電源について調べていた時に、リップルノイズを低減する改造法に関するこちらの記事を読み、必要な部品を発注したので部品が揃い次第、改造に挑戦してみたいと思います。
DPS605Uに大きな負荷をつないで実験したところ、結構リップルノイズが載っていました。レビューと負荷実験についてはこちらをご覧ください。この中華製安定化電源DPS605Uを改造し、ほぼリップルがなくなったので、その方法を紹介したいと思いま 定電流機能のある中華製安定化電源DPS605Uを改造しリップルがほぼなくなりました – kohacraftのblog |
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