焦点は、各国が削減目標を引き上げることで一致できるかです。
気温の上昇を1.5度に抑えるには、2050年ごろまでに世界の温室効果ガスの排出量を実質ゼロにしなくてはいけないとされています。
この「2050年までに実質ゼロ」の目標は、日本をはじめ、COP26の議長国・イギリスをはじめヨーロッパの国やアメリカなど多くが掲げています。
課題となっているのは、2050年に至る前の取り組みをどう進めるかです。
2050年に至る前に、2030年までに世界の排出量を45%程度削減することも必要だとされています。
しかし、国連の発表では「パリ協定」に従って各国がこれまでに国連に提出している目標を分析したところ、今の削減のペースでは、2030年には排出量は半減するどころか、2010年に比べ16%の増加が見込まれていることがわかりました。