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 総選挙が終わった。自民党と立憲民主党は議席を減らし、日本維新の会が躍進を見せた。自民党の場合は議席数を減らすこと自体は既定路線だったので、むしろこの程度であれば良かったというのが当事者、支持者の受け止め方だろう。逆に立憲民主党は完全にアテが外れたというところではないか。共産党との共闘路線は、無党派層の支持を得ることに失敗したと言われても仕方がない。

 自公には抵抗があるが、立憲民主党にも嫌悪感がある。そんな無党派層の受け皿となったのが、今回は日本維新の会であり、あるいは少しとはいえ議席を増やした国民民主党だったのかもしれない。

 与党も野党も支持できないという層に関連して、必ず出て来るのが「新党」話である。目下、自民党内でも中心にいるとは言い難い石破茂元自民党幹事長のもとにも「党を割れ」といった声が届くことは珍しくないという。10月31日の選挙特番では、太田光も石破元幹事長に対して「新党を作ればいい」とたきつけていた。

 そんな声にどう答えるか。 石破茂の異論正論、第16回である。

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