政府のコロナ感染症対策分科会は8日、感染状況を5段階で分類する新指標をまとめた。新規感染者数よりも医療の逼迫状況を重視する内容で、逼迫が予測される段階で先手を打って緊急事態宣言などの強い対策を講ずることが盛り込まれた。記者会見した尾身茂会長は「普段の生活、経済活動を取り戻すために提案した。医療逼迫が生じない水準に感染を抑える」と述べた。
尾身氏によると、現状は5段階のうち、感染者ゼロのレベル0か、安定的に医療が対応できるレベル1に該当するが、海外の状況を見れば今冬に流行「第6波」が来ると懸念される。尾身氏は「レベル1をできるだけ維持すべきだ」と強調した。