イラクのカズミ首相に対する暗殺未遂事件が7日早朝にあったことは朝方報告したところですが、al sharq alawsat netは、イラク内務省がイラクメディア等に対して、この事件は3機のドローンによって行われたと声明したと報じています。
それによると、そのうち2機はイラク治安部隊により撃墜されたが、3機目は首相の家に激突し、首相は無事であったが、複数の負傷者が出た由。
内務省は事件はテロであろうとしている。
アラビア語メディアはいずれもこの事件を報じ、米政府もエジプトもイスラム諸国会議も、中東のほぼすべての関係筋が、テロを非難したとしています。
因みにイラクのヒズボッラは、この事件が親イラン勢力によって行われたとのうわさを否定した由
الداخلية العراقية: محاولة اغتيال الكاظمي جرت بثلاث طائرات مسيّرة | الشرق الأوسط (aawsat.com)
今後の調査がどうなるのか注目されるが、中東ではこの種の事件は明確な調査の結果など発表されず、うやむやのまま忘れ去られることが多いところ(レバノンの元首相ハリリの爆殺事件などその典型!!)今回の場合も背後にイランがいたとの疑惑が拭い去れないところ(ヒズボッラーの発言は流石当事者の発言という感すらする)今後イランが自己の関与を認めるか、あくまでも「知らぬ存ぜぬ」で通すかは不明だが(おそらくは後者ではないか??)、イランがどういうスタンスをとるか注目されるところです。