東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)と北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道)は11月22日より、席でWeb会議や電話も可能な「新幹線オフィス車両」を運行する。平日のみで、繁忙期は除いての実施となる。テレワークの普及により、新幹線による新たな都市間移動スタイルを見据えての実施だという。
新幹線オフィス車両となるのは、東北、北海道、上越、北陸新幹線の、こまち号、つばさ号、つるぎ号を除いた全列車・全区間の8号車。該当列車の乗車に必要な乗車券類(乗車券、特急券など)を持っていれば同車両を利用でき、追加料金は不要。座席指定はないが、テレワーク環境向上のため1席おきの利用を推奨している。
また、12月1日より、東北新幹線はやぶさ号の一部列車・一部エリアを対象としてテレワーク支援ツールの貸し出しも行う。周囲のノイズを低減するとともに、視界を狭めて集中できるようにするパナソニック製のスピーカー付きウェアラブル端末「WEAR SPACE」、メガネのようにかけてPCのサブモニターとして利用するエプソンのスマートグラス「MOVERIO」と、PCを囲って隣席からの視線を遮る、新幹線デザインの折り畳み式間仕切りがある。今後、モバイルプリンターなども追加の予定だという。
テレワーク支援ツール貸し出しの対象列車
対象列車 | 対象エリア |
はやぶさ7号(下り) | 東京~仙台 |
はやぶさ21号(下り) | 東京~盛岡 |
はやぶさ25号(下り) | 東京~仙台 |
はやぶさ14号(上り) | 仙台~東京 |
はやぶさ28号(上り) | 仙台~東京 |
はやぶさ110号(上り) | 盛岡~東京 |
このほか、Wi-Fiルーターやモバイルバッテリーの貸出サービスも予定されている。Wi-Fiルーターは、支援ツール貸出の対象列車および区間において、12月1日から1回200円で貸し出しを開始し、東北新幹線はやぶさ号にて順次サービス拡大を予定。
モバイルバッテリーは、東京駅の新幹線北のりかえ口付近、新幹線南のりかえ口付近、八重洲中央口付近にそれぞれオフィス車両の開始にあわせて設置を予定している。