3回目ワクチン準備が本格化 「8か月」「6か月」で混乱も
17日、東京都が発表した新たな感染者数は27人。感染者数は落ち着いているものの、政府や専門家は、冬の“第6波“を警戒しています。
後藤茂之 厚労相
「年末に向けて、恒例行事による社会経済活動の活発化が想定されます。このため、ワクチンを接種された方を含め、国民の皆様には引き続き、基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします」
こうした中、各地で、来月1日から始まるワクチンの3回目接種に向けた準備が本格化しています。埼玉県戸田市では18日にも対象者に接種券を発送予定だということで、担当者が説明書などを準備する作業に追われていました。
戸田市 新型コロナワクチン接種対策室 福田忠史課長
「まさかもう11月中旬に発送とは、我々も想像していませんでした。12月1日に接種開始というのも、我々としては、かなりタイトなスケジュールでした」
厚労省は17日、全国の自治体を対象に、3回目接種に向けた説明会をオンラインで実施。その中で、特に強調されていたのが・・・
厚労省担当者
「2回目の接種完了から、原則8か月以上とする。8か月を原則として」
「8か月」という数字。3回目接種の「タイミング」のことです。当初、厚労省は3回目の対象について「2回目の接種から8か月以上たった人」との方針を決めていましたが、15日、「6か月後でも対象にしてよい」としたため、準備を担う自治体に混乱が生じたのです。
戸田市 新型コロナワクチン接種対策室 福田忠史課長
「12月に対象になる方が8か月の場合、約800人。これが6か月になった場合、試算したら(対象者は)1万4000人」
17日の説明会で厚労省は改めて「接種間隔は原則8か月」と強調。接種券も8か月経った人を対象に送るよう求めました。ただ依然として「自治体の判断で例外的に6か月後でも接種が可能」としていて、混乱の種は残ったままです。