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テレビなどの音声を聞こえやすい音に変換する「ミライスピーカー」を開発・製造・販売するサウンドファンは11月16日、無医島である山形県酒田市飛島での「高臨場感な診察を可能とした遠隔診断」の実証実験に「ミライスピーカー」が参加することを発表した。

山形大学学術研究院、日本海総合病院、NTT東日本山形支店は、山形県酒田市の無医島である飛島診療所と、酒田市の日本海総合病院松山診療所とをオンラインで結び、遠隔診断の実証実験を行う。これは、既存の遠隔診療システムを現在の技術に沿わせて更新することを目指ものだ。たとえば、患者の顔を白色有機EL照明で照らし、医師側は高画質の有機ELディスプレイで見ることで、自然に近い色合いで患者の顔色や症状が観察できるようにするといった内容が含まれている。この地域の患者は高齢者が多く、医師の声を聞こえやすくするために「ミライスピーカー・ホーム」が使われることになったということだ。

ミライスピーカーは、従来の円錐形の振動板を持つスピーカーと異なり、湾曲させた平板を振動させる。これにより、広く遠くまでハッキリとした音が届くようになる。早稲田大学の協力で行った音波の解析では、高音域において広範囲にしっかりと音が届けられる音場ができていることがわかった。「ミライスピーカー・ホーム」は、JALの空港カウンターでも採用されている。