al sharq al wsat net とjerusalem post net 等は、イスラエルの国防相ガンツの使用人が、イランのスパイであったと報じています。
もっとも、具体的な事実関係では若干の差異もあるが(アラビア語メディアの方は、かれがすでにイランに雇われていたとしているのに対して、イスラエル・メディアは、彼はイランと関係の深いハッカーグループのblack shadowと接触して、イランに情報を売ろうとしていたとしていたㇼ、前者は彼とその妻が一味であったとしているのに、後者は彼とそのパートナーとしていたㇼ)この種事件では正確なところはなかなか分からないのがむしろ普通のことか?
いずれにせよ、驚きはスパイ小説もどきの話が、イスラエルの元参謀長で現国防相の足元で起きたことで、矢張り中東は魑魅魍魎の棲家なのでしょうね。
話の筋は基本的には、ガンツの家で数年間掃除人やハンディマンとして働いていたイスラエル国籍の37歳のomn goren が、その後ガンツが実業家を経て国防相になった後でも、使用人として働いていたが、かれはガンツの情報を提供するとして、bla ck shadowに対してガンツの執務室や携帯等の写真を送り、ガンツのコンピューターにウイルスを仕掛けることを提案した由。
不思議なことは、この男はこれまでも強盗等の複数の前科があり、イスラエルの監獄に4年だったか収容されていたことで、イスラエルの閣僚は勿論、軍の幹部の身辺も厳しく調査されると思われるのだが、これまでその様な前歴のある男が参謀総長だったかの家で働いていたことです
この事件を暴いたのは、シンベト(対内、対スパイ情報機関)で、イスラエル中部の中央検査官が18日、ロッド地域の裁判所に提訴したものの由
إيران جندت عامل نظافة في بيت وزير الدفاع الإسرائيلي | الشرق الأوسط (aawsat.com)
Cleaner at Gantz’s house attempted to spy for Black Shadow – The Jerusalem Post (jpost.com)
なかなか興味深い事件なので、さらなる情報が流れてくることが期待されるが、秘密主義で厳しいことで知られるイスラエル情報機関が、公の場での審理を求めたということは、重大なスパイ事件ではなく、単なる刑事犯罪の類と考えられているのかもしれません。