京都府警の男性警部補が殺人事件の捜査資料にあった被害者の遺体の写真を知り合いの女性に送っていたとして、29日にも地方公務員法違反などの疑いで書類送検されることが捜査関係者への取材で分かりました。
書類送検されるのは、京都府警の下京警察署の刑事課に所属する30代の男性警部補です。
捜査関係者によりますと、警部補は去年10月、京都市内で起きた殺人事件の被害者の遺体の写真を知り合いの女性にスマートフォンで送信したとして地方公務員法違反などの疑いが持たれています。
警察は女性からの相談で捜査資料にあった遺体の写真が外部に流出したことを把握し、遺族に経緯を報告するとともに、詳しい状況を調べていました。
警部補はこの殺人事件の捜査には直接関わっておらず、調べに対して写真を送ったことを認めたうえで「別の捜査員からもらった」と話したということです。
女性以外への写真の流出や、ほかの捜査資料の漏えいは確認されていないということです。
警察は、29日にも警部補を書類送検する方針で、関係者の処分も検討することにしています。