2022年2月に発表を控えているという噂のサムスンの次期フラグシップ、Galaxy S22 Ultra。
既に数々のレンダリングおよび実機画像が流出していますが、どこからどう見てもGalaxy Noteシリーズにしか見えません。
実質的なNoteシリーズの復活により、Note21 UltraがキャンセルされたのではなくS22 Ultraがキャンセルされたのではないか?という声が挙がっています。
半導体不足により統合せざるを得なかった
まず統合された最も妥当な理由として半導体不足やコロナ禍による生産能力低下が挙げられます。
2021年は常に半導体不足に悩まされる年でした。製造拠点であるベトナム工場でのパンデミックによる稼働制限も足かせとなり、サムスンは予定していた生産台数を十分に確保できなかったでしょう。
実際にフォルダブルであるGalaxy Zシリーズでは需要が供給を大幅に上回っており、筆者もZ Fold3が手元に届くまで1ヵ月以上待ちました。
そのためGalaxy Noteシリーズを出そうと思っても出せなかった、という可能性があります。
Noteシリーズの需要がニッチすぎた
サムスンの主力フラグシップとして販売するには需要が十分でなかったという可能性も挙げられます。
「Sペン内蔵」という特徴は唯一無二であり、各メーカーがひしめき合うハイエンド市場において十分な差別化が図れていました。
しかし、ここ数年は10万円を遥かに超える価格で設定されており、なおかつそもそもSペンを頻繁に使わないという人が大半だったでしょう。
実際に筆者も「あったほうが良いけど無くても困らない」と思っています。このような考えを持っている方は結構多いのではないでしょうか。
そのためサムスンが目標に掲げていた販売台数に長年届いていなかったという事が考えられ、Noteシリーズを廃止しSシリーズに統合した方が合理的という判断に至ったのかもしれません。
次期Z FoldにSペンが内蔵されると元のSシリーズとなるか
PhoneArenaでも遅かれ早かれ次期横折りフォルダブルZ FoldにSペンは内蔵されるのではないかと指摘されています。
Z Fold3でSペンに対応したことから、本シリーズはNoteシリーズの実質的な後継モデルと考えられます。
売れ行きが芳しくなかったNoteシリーズを廃止し、フォルダブルという新たな市場に向けて刷新されたシリーズを展開することで、競合他社を排除し利益率の向上を図っているのでしょう。
現在は技術的にZ FoldにSペンを内蔵することが困難であり、妥協案でSシリーズにSペンを内蔵させるということであれば、ラインナップ統合の説明がつきます。
つまり今後Z FoldにSペンが内蔵されると、従来のS Ultraシリーズは元に戻るとも予想できます。
とはいえ市場の声を反映して決断されると思われるので、今後の売れ行きによってGalaxyの未来は変化するでしょう。
画像・参考
EXCLUSIVE: First Real-Life Photos of Samsung Galaxy S22 Ultra – FrontPageTech.com
The truth about Samsung canceling the Note: Galaxy S22 Ultra canceled instead – PhoneArena