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 東京オリンピックは日本勢の金メダルラッシュに沸いているが、開会式直前に海外に恥をさらした辞任ドミノの余波は続いている。

カンニング竹山“小山田圭吾批判”の急先鋒も…14年前の“後輩いびり”に違和感の声

 開閉会式の楽曲制作を担当したミュージシャンの小山田圭吾(52)は、過去の雑誌インタビューに掲載された“イジメ自慢”で開幕4日前に辞任。さらに制作チームのショーディレクターだった元お笑いコンビ「ラーメンズ」小林賢太郎氏(48)が、コント内でかつてユダヤ人に対するホロコーストをネタにしていたことが判明し、前日になって解任された。

 その後、俳優の竹中直人(65)が木やり歌とダンスのパフォーマンスの出演を開幕前日に辞退していたことも週刊文春に報じられた。竹中がドタキャンしたのは、36年前に障害者や女性を揶揄するようなコントを演じていたことが理由だという。

「とてもじゃないが把握しきれない」

 こうした今回の辞任ドミノの影響は今回の東京オリンピックだけで済みそうにない。2025年に行われる大阪万博にも懸念が広がっている。五輪同様、世界中から注目が集まるイベントのためだが、ショーなどの出演者や関係者の身体検査は、これまで以上に厳しくなることが予想される。

「大阪万博のイベント部分を一手に仕切っているのは地元の吉本興業です。誘致の段階から大阪府・市と強力なタッグを組んでおり、『万博誘致アンバサダー』には、事務所の看板であるダウンタウンの2人が就任するほどの気合の入れようです」(テレビ局関係者)

 だからこそ、開幕直前の辞任劇を目の当たりにし、吉本興業は戦々恐々としているという。

「当然、多くの吉本芸人さんが大阪万博に関わる予定ですし、演出などの裏方としても仕切るはずです。実際にイベントの際に発注するオフィシャルのカメラクルーや映像編集も全て吉本の子会社が受注していますからね。ですが、巨大な芸能事務所だけに、20年、30年前のコントやテレビ番組での発言などまで全て問題視されたら、とてもじゃないが把握しきれない。当時の芸人さんはセクハラ、パワハラまがいの芸風が当たり前でした。それらが細かく“発掘”されて現代の厳格な基準で世界発信されたら、大炎上は免れない。吉本としては頭の痛い問題でしょうね」(芸能プロ関係者) 吉本興業は大阪万博のイベントで、自社のタレントを大々的に世界にアピールしようとしているが、果たして無事に乗り切ることはできるのだろうか。