AUTOMATONの記事によると、中国・北京で開催された「北京国際ゲームイノベーション会議」の内部資料が出回ったことが話題になっている。この資料は、中国総局の監査専門家、Chen Zhenyu氏が書いたものとされ、中国で締め付けのきつくなっているゲーム規制に関連する内容が含まれている。多岐にわたる規制対象が具体的なゲーム名とともに挙げられているそうだ。
日本的な二次元文化も規制対象となる。具体的には「NARUTO」やスマホゲーの『陰陽師』『アークナイツ』などの名前が出ているそうだ。反社会的・反人間的とされるコンテンツとして、『Plague Inc.』や戦争シミュレーション『This War of Mine』の名前が出ている。以前話題となったボーイズラブ系ジャンルに関しても、「女性的に見える男性」が不適切だとされている。『原神』における男性の多くが女性的に描かれているといった描写が問題であるという。
歴史観を変える要素を含む作品も規制対象となり、『アズールレーン』『ブラック・サージナイト』の名前が出ている。『信長の野望』は他国の歴史の過度な美化に相当すると指摘されている。宗教にまつわる規制対象として『真・女神転生IV FINAL』の名前が出ているとのこと。
あるAnonymous Coward 曰く、
これは中国政府主催の「北京国際ゲームイノベーション会議」で用いられた内部資料という事で、これがそのまま規制になるわけではないが、規制の対象としてかなり広範な作品が名指しで例示されており、今後こうした規制が行われていく可能性が高そうである。
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