全国知事会は1日、新型コロナウイルス対策に関する国への緊急提言を大筋でまとめた。変異株の急拡大に危機感を示し、抑え込みの徹底を要求。外出などを厳しく制限するロックダウン(都市封鎖)の手法を検討することも盛り込む方向だ。国民向けのメッセージでは、お盆や夏休みの都道府県境を越える旅行・帰省は、原則として中止するよう呼び掛けた。
新型コロナ対策本部をオンラインで開催。知事44人が出席した。
国への緊急提言は、各地で感染者が過去最多を記録し、重症者や病床使用率の増加が見られると指摘。国民に行動変容を促す強いメッセージを出すよう求め、とりわけ若い世代への働き掛けを強めるべきだとした。
会合では「ロックダウンのような移動制限を含め、法整備を本気で検討してほしい」(阿部守一長野県知事)との意見が出た。
国民へのメッセージでは、人の移動による感染拡大を防ぐため、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域に限らず、全ての都道府県境をまたぐ不要不急の旅行や帰省を自粛するよう訴えた。やむを得ず移動する場合は、感染対策の徹底や事前のPCR検査の活用を求めた。(共同)
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