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 三菱電機の検査不正問題をめぐり外部有識者による調査委員会が1日にまとめた報告書からは、手続きを軽視し、自社の判断で安易に検査手法を変更していた実態が明らかになった。自社の技術に対する“おごり”ともとれるこうした体質の改善は急務だが、創業100年の企業風土を変えるのは容易ではない。実際、不正問題発覚後の同社の対応でもこうした体質の片鱗(へんりん)がうかがえる。組織を真摯に見つめ直し、大胆にメスを入れる経営陣の覚悟が問われそうだ。