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日本バレーボール協会は、去年1月に行われたビーチバレー男子の国際大会を欠場するとしていたペアについて協会が定められた期限内に手続きを行わなかったことから、選手に罰則が科されることを避けるため、担当の役員が選手がけがをしたという虚偽の内容を記した診断書を作成していたと発表しました。

日本バレーボール協会によりますと、虚偽の内容を記した診断書は、去年1月、イランで行われたビーチバレー男子のワールドツアーの大会に出場する予定だったペアのものだということです。

このペアは事前に大会を欠場することを協会に伝えていましたが、担当者が定められた期限内にFIVB=国際バレーボール連盟に対して手続きを行うことを忘れていたため、選手に最大で200ドルの罰金と東京オリンピックの出場枠に関わるポイントが与えられないという罰則が科される可能性があったということです。

協会によりますと、この罰則を避けるために協会の担当の役員が、選手が出場しないのはけがによる欠場とするため、虚偽の内容を記載した診断書を作成したとしています。

日本バレーボール協会は「オリンピックの代表選考が進む重要な時期で、選手に不利益を与えることはできないと判断し、キャンセル理由はけがではなかったが虚偽記載の診断書を作成した。皆さまの信頼を裏切ることになりましたことを深くおわび申し上げます」などとコメントしています。