柔道男子日本代表の井上康生監督(43)は31日、競技最終日の混合団体終了後に「9年間の素晴らしい経験を次なるステージに生かせるよう、さらなる努力をしていく」と述べ、退任の意向を表明した。全日本柔道連盟の規定に基づく2期8年に、五輪延期に伴う1年を加えた任期満了に伴うもの。
井上監督は以前から東京五輪を集大成に掲げ、7階級で日本男子史上最多の金メダル5個へと導いた。「こんな素晴らしい選手たちと9年間闘わせてもらった。これほどの幸せ者はいない」と涙で声を詰まらせた。
34歳の若さで就任。16年リオ五輪は2階級制覇を含む史上初の7階級全員メダルを成し遂げた。