コロナ禍に振り回されてきた飲食業界。感染者数が減り、客足が戻りつつあるように思われているが……。現実はどうなのか。 昼間であればスーツ姿のサラリーマンが行き交う都心の通りからも、すっかり人の姿が減った年の暮れ。かつて週末ともなれば、酔客でごった返していたという東京都中央区の居酒屋店主・斉藤孝文さん(仮名・40代)は、軒先に赤提灯をぶら下げ、誰かがのれんをくぐるのを待ち続けていた。 ◆年の…