2021年に創業40周年を迎え、斬新な企画を次々展開しているファミリーマート。ちなみに創業は1981年9月。ガチとなるこの9月には、特に盛大なフェアを開催することが発表されました。それが「懐かしの看板商品復活祭」!
注目のポイントは、ファミリーマートはもちろん、ファミリーマートへブランド転換したam/pm(エーエムピーエム)、サークルK、サンクスの名作も味わえること。当時話題となったヒット商品やロングセラーなど、全10種がロゴ付きで復活発売。
今回は企画概要に触れながら、対象の全商品を紹介していきます。
“食べる社会学”といえる奥深いラインナップだ!
10商品のうち、最も古いのが1987年にファミリーマートから発売された「ビックリチキンカツ弁当」。このようなボリューミーな弁当がヒットしたことを想像すると、「男女雇用機会均等法」の施行が1986年だったとはいえ、当時はいまよりもコンビニの主要層が男性だったのだろうなということがうかがえます。
1990年代からは、1995年にam/pmから発売された「パリジャンサンド(ハム&チーズ)」が選出。am/pmは首都圏を中心に展開されていたコンビニで、女性を意識した商品展開にもいち早く取り組んでいました(個人的には冷凍レジフード「とれたてキッチン」がクールでした)。そのビジョンが垣間見える商品だと思います。
2000年代の商品は4つ。そのひとつが、サークルKサンクスが2007年に発売した「びっくりのり弁」。前述の「ビックリチキンカツ弁当」に負けないボリュームに加え、多彩な惣菜がのっているのもポイント。2007年はマクドナルドの「メガマック」の大ヒットに代表される“メガ食品ブーム”の年であり、サークルK・サンクスでは「MEGAシリーズ」、ファミリーマートでは「メガ弁当」が登場。その勢いをこの弁当からも感じます。
フェア商品の選定基準を担当者に聞くと、当時ヒットしたことに加え、時代背景を感じられるほか、トレンドに触れたものをピックアップしたそう。当時を知る人にとっては懐かしんでもらえたら、その頃を知らない人には「こんな商品がヒットしたんだ!」と新鮮味をもってもらえたら、とのこと。
また、いまやコンビニの顔ともいえるスイーツはまんべんなく紹介したいという思いで、ファミリーマート、am/pm、サークルKサンクスの3社から選出。当時の調理設備や原材料がいまはないものがあるものの、できるだけ本来のレシピに沿って味やサイズ、パッケージなどを再現しているそうです(ただし、おにぎりのごはんとのりは最新版で、具材で当時を再現するなど、一部例外もあり)。
往年の名スイーツやホットスナックも目白押し
そのほかの商品も紹介していきます。比較的近年の商品については、覚えているものもあるのではないでしょうか。
・「メロンペストリーバター」140円
・「フレッシュチーズめいっぱいJr.」320円
・「Wクリームエクレア」218円
・「天使のチーズケーキ」190円
・「プレミアムフランク」190円
・「ファミチキ(甘辛味)」198円
個人的な話ですが、筆者がベーグルやスムージーなどを初めて知ったのは、1998年にファミリーマートが展開した「’98バージョンアップ・キャンペーン」でした。アーティストのロドニー・アラン・グリーンブラット氏が手掛けたキャラクターとともに、未知のフードがファミリーマートに次々と登場し、好奇心を刺激されたことを思い出します。
ベーグルもスムージーも今回は登場しませんが、ここで取り上げた「懐かしの看板商品復活祭」の10商品に思い出がある人は少なくないでしょう。ぜひ期間中にファミリーマートに寄って、ノスタルジックな気持ちに浸ってください。
※商品の価格はすべて10%消費税込です