東京ゲームショウ2021の幕張メッセ会場にあるSNKブースにて,2022年2月17日に発売予定となっている「THE KING OF FIGHTERS XV」(PC / PS5 / Xbox Series X / PS4)がプレイアブル出展されている。そのプレイレポートをお届けしよう。
本作では,2016年8月に発売された「THE KING OF FIGHERS XIV」(PC / PS4)に続くストーリーが展開。シュンエイを中心としたシリーズ歴代主人公(草薙京,K’,アッシュ・クリムゾン)がすべて参戦する,オールスター要素も含まれたナンバリングタイトルとなる。
TGS公式番組として配信された「KOF XVスペシャルプログラム」では,人気格闘ゲーム専門番組「格ゲー喫茶ハメじゅん」とタイアップし,開発秘話やプロゲーマーを招いての最速トーナメントが行われたので,そちらもチェックしてほしい。
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今回の試遊では,現在発表されている全13チーム39キャラクターの中から,シュンエイ,草薙京,八神庵,テリー・ボガード,レオナ・ハイデルン,不知火舞,麻宮アテナ,そしてKOF XVスペシャルプログラムで発表された新キャラクターのイスラという8キャラクターが選択できた。コマンドリストがSNK公式サイト(外部リンク)で確認できるので,気になる人はこちらもチェックしておこう。
新システム「シャッターストライク」
新システムの「シャッターストライク」は,1ゲージを消費して出すことができ,相手の攻撃を耐えながら吹き飛ばし攻撃を行うもの。地上ヒット時は腹崩れを誘発し,空中ヒット時は追撃のできる吹き飛びやられとなるため,どちらも連続技に移行できる。さらにヒットした場合は1ゲージ消費後に0.5ゲージ回収もついてくるため,リターンの高い行動となっている。
ガード時こそ反撃されてしまうものの,強Pやレバー入れ攻撃からキャンセルで出すことができ,連続技のパーツとしても使えるほか,画面端で追い詰められてしまった際の切り返しなどにも使うことができ,攻守ともに使える汎用性の高さが特徴。
使用用途が変わったEX必殺技とMAXモード
KOF XIVからの大きな変更点として,EX必殺技とMAXモードの2つが挙げられる。前作ではMAXモード中にしか出すことができなかったEX必殺技は,0.5ゲージで出せるようになり,立ち回りや連続技の幅が広がっている。EX必殺技の性能もピーキーなものが多いため,これまでのシリーズとは一味違う緊張感が味わえた。
MAXモードはゲージ使用量が2ゲージに変更された。MAXモード中は攻撃力アップ,ガードクラッシュ値増加などの強化状態となり,EX必殺技とシャッターストライクがMAXゲージ残量に応じて使用可能となる。また,弱攻撃などから連続技でつなげるためのMAXモードクイックは,発動後わずかに時間停止するため,連続技の難度が下がっている。ただし,本作では前述したEX必殺技や超必殺技の威力が高いため,MAXモードクイックコンボの優先度は大幅に落ちたといえるだろう。
格段に遊びやすくなった最新作
シリーズ作品を触ったことがある人にはお馴染みの必殺技や連続技が揃っており,シリーズ初心者でも難しい操作を必要とせずにすんなりと遊べる絶妙なゲームバランスになっていると感じた。特に既存のキャラクターに関しては,ほぼ新しい知識を入れることなくこれまでの感覚で遊べてしまうため,EX必殺技やシャッターストライクも戸惑うことなく使えるだろう。
新キャラクターのイスラは中間距離からの攻撃と空中戦を得意とするキャラクター。ドリップスというジャンプ軌道を変える必殺技で2段ジャンプのような動きをとることができ,相手に捕まらずに自分のリーチを生かした立ち回りができる。キャンセルのかかるリーチの長い遠距離強Pや,発生が早く昇りで出せば中段技としても機能するジャンプ強Pなど通常技の性能が高いため,初心者にも使えるキャラクターだと感じた。
全体的にどのキャラクターも分かりやすく,今まで以上に遊びやすい印象を持ったKOF XV。入力の忙しい連続技や小難しいシステムはほとんどなく,大技とアーマー技がぶつかりあってハチャメチャな試合展開になる爽快な対戦バランスになっているので,シリーズ作品を触ったことがある人にはもちろん,触ったことのないプレイヤーにもぜひ一度プレイしてほしいタイトルだ。