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イルカなど小型鯨類の追い込み漁に向かう「太地いさな組合」の漁船=1日早朝、和歌山県太地町

 和歌山県太地町で1日、イルカやゴンドウクジラなどの小型鯨類の追い込み漁が解禁された。反捕鯨団体の抗議行動を海上保安庁や県警が警戒する中、地元の漁業協同組合に所属する「太地いさな組合」の漁船12隻が夜明け前に太地漁港を出発し、バンドウイルカ約10頭を捕獲した。組合によると体長は2.7メートル前後で、水族館に販売する予定。

 午前6時20分ごろ、沖合約7キロで群れを見つけ、入り江へ追い込んだ。漁協の貝良文専務理事は「漁獲があって安心した。出足から幸先が良い」と喜んでいた。

 漁港では数人が「イルカを自由に」などと書かれたプラカードを掲げ、抗議の意思を示した。