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McAfee EnterpriseとAdvanced Threat Research(ATR)チームで調査・研究をリードするメンバーに、セキュリティに関するトレンドや課題、世界中の企業が置かれている環境などについてインタビューした内容をお伝えするシリーズ。今回は、上席プリンシパルエンジニア兼リードサイエンティストのクリスチャーン・ビーク(Christiaan Beek)に話を聞きました。

テクノロジーや脅威リサーチに興味を持ったきっかけについて

私は幼い頃からテクノロジーに魅了されていました。機器をこじ開けて内部の構造を調べたり、組み立ててみたりしていました。私は12歳のときに3年がかりで初めてのコンピュータを組みました。Commodore64、ディスクドライブ、プリンター、そしてモデム付きのAmigaです。その後、シスアドからホワイトハッカー、デジタルフォレンジックの専門家になり、FoundStoneに入社してインシデントレスポンスチーム(EMEA)の立ち上げに参加するという道のりを歩みました。

多くのマルウェアインシデントや、後に史上最大規模のサイバー攻撃を目の当たりにし、脅威リサーチに関わることに魅了されました。この経験から、レスポンダーと顧客の両方を支援できる、脅威リサーチの新しい方法を模索するようになりました。

過去の人生のどの瞬間でも追体験できるとしたら、どの瞬間を選ぶか

ひとつには絞れないほど、感謝したい瞬間がたくさんありますが、これは絶対に外せないという瞬間がいくつかあります。自分の洗礼式、妻との結婚、子供たちの誕生です。

現在、注目している脅威の傾向について

もちろんのことですが、まず、常に進化を続けるランサムウェア関連の問題です。その影響を受けているのは世界中の企業だけではありません。私たちの生活においても、燃料の不足、スーパーマーケットの閉店、そして商品の配送ができないなど、大きな影響があります。次に、攻撃の発生件数について見ていくと、被害が年々劇的に増加していることが挙げられます。脆弱性が発表されて数日でProof of Concept(PoC)が利用可能になると、1週間以内には、攻撃者によるサイバー犯罪、国家を対象とした犯罪に利用されています。お客様からのフィードバックが、非常に積極的に行われています。

常に変化する市場の脅威への対応

絶えず変化する脅威に対応する唯一の方法は、柔軟に変化を受け入れることです。脅威の探索、検知、保護においては、「今日はうまくいっても、明日はうまくいかないかもしれない」と考えることが、戦略的にも重要です。私のチームは学ぶことに熱心です。顧客の保護に努め、新しい調査手法や技術を採用し、自分たちの技術と適応させることに全力を注いでいます。

※本ページの内容は2021年9月22日(US時間)更新の以下のMcAfee Enterprise Blogの内容です。
原文: Executive Spotlight: Q&A with Lead Scientist & Sr. Principal Engineer, Christiaan Beek
著者: 
Melissa Gaffney