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僕は姿勢がよくない。どうしても猫背になってしまう。子どものころは姿勢がよかったらしいのだが、思春期のときに猫背になってしまい、それからずっと猫背だ。

 

なんとなく自分で意識して姿勢をよくしようと思うものの、疲れてしまってすぐ元に戻ってしまう。

 

そんなときに見つけたのが、『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』(大橋しん・著/飛鳥新社・刊)。著者は医療機関をたらい回しにされてきた、難治性の疾患に悩む患者を数多く回復させてきた「特命理学療法士」だ。

 

この本が、これまで見てきた猫背矯正の本とはまったく違うものだった。

フレーズを唱えるだけで姿勢がよくなる?

本書では、姿勢をよくするための努力が不要。頭の中で特定のフレーズを思い浮かべるだけで姿勢がよくなる。これはアレクサンダー・テクニークというものらしい。

 

本書には10のフレーズが登場する。たとえば、どうしても下向きになりがちな頭をまっすぐにするためのフレーズは、

 

頭の中で小舟が静かにゆれています。

(『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』より引用)

 

というもの。これを思い浮かべるだけで、姿勢がよくなるというのだ。

 

ほんとかな? と思って実際にこのフレーズを頭に思い浮かべてみると、なんとなく視線がまっすぐになって、頭が軽くなったような気がする。脳がプカプカ浮いているので、それをまっすぐにしようとしてみると、自然と頭がまっすぐになるようだ。

 

これは効果ありかもしれない。

 

歯の食いしばりを緩和するフレーズ

「口の中」というフレーズもある。僕は自然と歯を食いしばっていることがあるのだが、これを緩和できるらしい。

 

歯茎に血液が通い、舌はおもちのようにふっくらしています。

(『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』より引用)

 

これを頭に思い浮かべると、歯を食いしばることはなくなる。これにより、口内が健康になっていくとのこと。僕はかなり効果を感じた。

 

ほんとに頭にフレーズを思い浮かべるだけで、効果があるようだ。

 

努力しないことが一番

本書では、姿勢をよくするために努力する必要はないと説いている。意識をすると逆に身体に力が入り、筋肉が硬くなってしまうのだ。なので、身体から力を抜いて自然体にすることで、姿勢をよくしようというもの。力が抜けて姿勢がよくなると、肩こりや腰痛、膝痛、胃腸の不調なども改善されていくという。

 

また、面接前など緊張するシーンで、10のフレーズのうちいくつか組み合わせて思い浮かべることで緊張が緩和するという効果も得られるという。

 

タイトルの通り、本当に「魔法のフレーズ」のようだ。

 

僕はここに紹介した2つのフレーズをたまに思い浮かべている。実際、視線がまっすぐになって、姿勢もよくなってきたように感じるし、歯を食いしばることも減ってきたと感じている。

 

もし、姿勢が悪くて悩んでいる人、肩こりや腰痛がひどいという人は、本書を読んでフレーズを頭に思い浮かべてみるといいかもしれない。矯正器具を使ったり、ストレッチをしたりという面倒なことが必要ないので、長く続くだろう。

 

【書籍紹介】

魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本

著者:大橋しん
発行:飛鳥新社

運動・トレーニングなし!医者も勧めるねこ背解消法。かためないで、ふんわりさせる。頑張らないほど姿勢はよくなる!

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