2021年に入り低価格なANC対応完全ワイヤレスイヤホンも増えてきましたが、3,000円台で販売しているモデルはほとんどありません。
そんな中登場したのは3,000円台から購入可能なCOUMI「Freedom Dots ANC-861」。
インナーイヤー型の「TWS ANC860」に続きカナル型での登場なので期待大!!
ということで、この記事ではCOUMI初のカナル型ANC対応COUMI「Freedom Dots ANC-861」のANC性能や音質をレビューしていきます。
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
サンプル提供:COUMI
COUMI「Freedom Dots ANC-861」の概要
「Freedom Dots ANC-861」は、低価格帯で有りながらスペックの高いモデルを販売することで有名なCOUMI初のカナル型ANC対応完全ワイヤレスイヤホン。
3,000円台の低価格モデルにも関わらず、
- 35dbのノイズキャンセリング
- ノイズの少ない外音取り込み
- ANC対応モデル最高の防水性能
と金額以上の性能を実現しています。
また、イヤホンやケースの質感も価格以上で満足度の高い製品です。
- 35dbのノイズキャンセリング対応
- 外音取り込み対応
- IPX7の防水性能
- 12.5mmドライバー採用
- 左右同時伝送対応
COUMI「Freedom Dots ANC-861」のスペック
商品名 | COUMI「Freedom Dots ANC-861」 |
連続再生時間 | 最大6時間/4時間(ANCモード) |
ケース込再生時間 | 最大36時間 |
急速充電 | 非対応 |
Bluetooth | Bluetooth5.2 |
コーデック | AAC/SBC |
ドライバ | 12.5mmドライバー |
インピーダンス | 不明 |
タイプ | カナル型 |
左右同時伝送 | 対応 |
ノイズキャンセリング | 対応(最大35db) |
外音取り込み | 対応 |
通話ノイズキャンセリング | 対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
インターフェイス | USB/TypeC |
防水性能 | IPX7 |
操作 | 感圧センサー |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
チップセット | 不明 |
バッテリー容量 | イヤホン30mAhケース500mAh |
重量 | 片耳5g |
カラー | ホワイト |
その他機能 | 特になし |
販売先 | Amazon |
スペック的に飛び抜けているのは防水性能!
ANC対応の完全ワイヤレスイヤホンではIPX4~5が一般的ですが、「Freedom Dots ANC-861」は驚異のIPX7に対応しています。
急速充電やワイヤレス充電に対応してないのは残念ですが、価格を考えれば仕方なし。
COUMI「Freedom Dots ANC-861」のデザインチェック
まずは、うどん型かつ感圧センサーを採用した、「Freedom Dots ANC-861」のデザインから見ていきましょう。
スリーブ箱を採用した「化粧箱」
化粧箱は本体カラーに合わせたホワイトでスリーブ箱を採用。
いつものCOUMIらしいデザインです。
内箱はスポンジに本体、アクセサリーは専用のケースに入っています。
基本的には「TWS-834A」や「TWS ANC860」と同じで十分なクオリティー。
日本語もバッチリ対応した「同梱物」
COUMI「Freedom Dots ANC-861」の同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- 充電ケース×1
- イヤーピース×6
- USB/TypeA-TypeC充電ケーブル×1
- 取り扱い説明書×1
- クイックガイド×1
- 保証書×1
多言語の取り扱い説明書はP15~21が日本語での記載になります。
クイックガイドは英語のみですがイラストが大きく入っているので、これだけあれば十分なイメージです。
ツルツルでさわり心地の良い「本体」
イヤホン本体は、ホワイトの光沢でツルツルしていて手触りは好感触。
テカテカしているもののホワイト系のため、指紋は目立だつ滑りにくいのがGood!
形状はシンプルなうどん型でステム部分に感圧センサーがついているので、使い勝手も良好です。
イヤホンの内側も同一の色と質感でイヤーピースもホワイトなので統一感がめちゃくちゃ高いです。
厚めで種類が豊富な「イヤーピース」
同梱されるイヤーピースはイヤホン付属の物を含めて6種類。
柔らかさは標準的ながらかなり厚めです。
横置きタイプ「充電ケース」
充電ケースはマッドでサラサラした横置きタイプでシンプルなデザイン。
とはいえ、上部から側面につながる部分のみ光沢仕様でアクセントになっています。
充電ケースへのイヤホンは垂直ではなく斜めに収納。
角度があるので出っ張りが有り、取り出しやすくなっています。
背面配置の「インターフェース&LED」
COUMI「Freedom Dots ANC-861」の充電はUSB/TypeCのみで背面配置。
インターフェース横の充電ランプは、ケースやイヤホンの充電中ゆっくりホワイトに点灯します。
インジケーター的な役割はないため、充電状態はわかりません。
標準的な「重量」
COUMI「Freedom Dots ANC-861」の重量は実測値で、
- イヤホン本体:10g
- 充電ケース:49g
- 合計:59g
と標準的な重さ。
また、連続再生時間を考慮するとケース側が少し重い印象です。
COUMI「Freedom Dots ANC-861」の設定と使い方
続いて、COUMI「Freedom Dots ANC-861」のペアリング方法とステムに配置された感圧センサーを利用したモードの切替や音楽操作のコマンドの操作方法を解説していきます。
ペアリング方法
COUMI「Freedom Dots ANC-861」は、充電ケースからイヤホンを取り出したらペアリングモードに移行します。
イヤホン側にLEDがないのでわかりにくいですが、イヤホンを取り出したらスマホ側から設定していきましょう。
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidの接続手順は以下の通りです。
- 充電ケースを開く
- [設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [Coumi Freedom Dots]を選択
- [ペア設定をする]を選択
ペアを設定時に「Connected」と音声案内が流れれば完了です。
iPhoneのペリング手順
iPhoneを含むiOSデバイスのペアリング手順は以下の通りです。
- 充電ケースを開く
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [Coumi Freedom Dots]を選択
- [ペア設定をする]を選択
ペアを設定時に「Connected」と音声案内が流れれば完了です。
操作方法
COUMI「Freedom Dots ANC-861」は、イヤホン本体のステム部分にある感圧センサーで操作を行います。
癖がほとんどないいので、初見から快適に操作することが可能です。
ノイズキャンセリングと外音取込の操作一覧
ANC/外音取込の切り替え/ノーマル | 左イヤホンを1秒長押し |
デフォルト状態ではANCモードになっています。
イヤホンを1秒以上長押しすることで外音を取り込みことができるアンビエントモード→ノーマルモードの順に変更可能です。
音楽再生関連の操作一覧
音楽を再生 / 一時停止 | 左右どちらか1回押す |
次の曲へ | 右側を2回押す |
前の曲へ | 左側を2回押す |
音楽の再生停止と曲送りや戻しのコマンドが纏まっていて覚えやすい反面、音量の上下をイヤホンから操作することはできません。
通話や電源関連の操作一覧
電話に出る | 左右どちらか1回押す |
電話を切る | 左右どちらか1回押す |
着信を拒否する | 左右どちらか2秒長押し |
音声アシスタント | 左右どちらか3回押す |
電話に出る切るが同一コマンド、着信拒否は2秒以上長押し、音声アシスタントは3回と音楽関係の操作同様わかりやすく覚えやすいのでGood!
COUMI「Freedom Dots ANC-861」の音質
COUMI「Freedom Dots ANC-861」は、全体的にフラット中域音域の下の方が少し強調された音質です。
若干、高音域が弱いことから音場の広さや解像感は感じにくくいものの、尖った部分がないマイルドな音質といえるでしょう。
そのため、ドンシャリ系と比べると派手さに欠けるものの、中音域がしっかり出ているので、特に男性ボーカルが聴き取りやすく耳が疲れにくいセッティングになっています。
- 中音域少し強めのフラットな音質
- やや高音域が弱いことから音場の広さや解像感が感じにくい
- 男性ボーカルが聴き取りやすくマイルド
「ノイズキャンセリング」
COUMI「Freedom Dots ANC-861」のノイズキャンセリングはトップクラスには劣るものの3,000円台とは思えないほど強力です。
特に低音域のノイズのカットはかなり強くエアコンや換気扇の風切音はほぼ消してくれます。
また、高音域のノイズキャンセリングは弱いものの、ホワイトノイズもなく使い勝手が良いため、価格を考慮しなくても十分な性能といえるでしょう。
- 特に低音域に強いノイズキャンセリング
- 高音域は弱め
- ホワイトノイズはほぼなし
ANCの仕組みについては[「ノイズキャンセリング」とは?外音を打ち消す仕組みを徹底解説!!]を御覧くださいませ!
「外音取り込み」
COUMI「Freedom Dots ANC-861」は、中音域は中心にしっかり音を取り込んでくれます。
特に音声などの再現性も高いのでかなり実用的です。
また、ホワイトノイズはあるものの、高音域ではなく弱めに「サー」といった感じなので違和感が少なく長時間の利用にも耐えるレベルのクオリティーといえるでしょう。
- マイク感度が高く音声中心に取り込んでくれる
- 高音域をあまり取り込まないので疲れにくい
- ホワイトノイズのそれほど違和感がない
COUMI「Freedom Dots ANC-861」の使用感
それではCOUMI「Freedom Dots ANC-861」を使った使用感をまとめていきます。
結論からいうと、価格以上のANC性能と外音取り込み機能で、音質には若干好みが分かれそうなものの3,000円台ということを考えると驚きのレベル。
急速充電やワイヤレス充電に対応してない点も価格を考えると不満はないし、安いANC対応完全ワイヤレスイヤホン重視の人にピッタリの製品と言えるでしょう。
軽いつけ心地の「装着感」
「Freedom Dots ANC-861」のイヤーピースは厚めだったので、圧迫感のあるつけ心地かと思いきや意外軽いつけ心地。
フィット感もそれなりにあるので、ANC対応完全ワイヤレスイヤホンとしては最高峰のIPX7防水と合わせて運動時の利用にも向いています。
安定感が増した「通話音質」
通話性能は屋外でも実用的なレベルで、「Ear Soul TWS-817A」から比べると音量の安定感が増した印象です。
また、ノイズも良い感じでカットしてくれるので、強風とかでなければ屋外で満足できるレベルで利用できます。
やや短い「連続再生時間と充電ケース」
連続再生時間は通常6時間、ANCモードでは4時間が少し短め。
ANCモードで考えると通勤/通学だけで使うなら問題ないですが急速充電もないため、通話も含めて1日フルで使うような用途ではやや厳しいですね。
実際、音量30%のANCモードで試すと4.5時間ぐらいなので、ヘビーで使うならノーマルモードも活用しましょう。
問題なく使える「音ズレ」
YouTubeやAmazonプライム・ビデオの動画では、音ズレを殆ど感じることがないので、実用的なレベル。
通信環境の悪い電車内では意識すると音ズレを感じる場面はある程度なので、ゲームなどの遅延にシビアな使い方をしなければ問題ないでしょう。
[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
COUMI「Freedom Dots ANC-861」がおすすめの人
COUMI「Freedom Dots ANC-861」は、
- とにかく安くて実用的なANC対応モデルが欲しい
- 実用的な外音取り込みモデルが欲しい
- ANC対応でもIPX7は必須
- タッチセンサーは嫌い
といった人におすすめです。
特にANC性能は3,000円台とは思えないほど強力で実用性抜群なので、安いANC対応完全ワイヤレスイヤホンを探している人には最適なモデルとなるでしょう。
COUMI「Freedom Dots ANC-861」レビューまとめ
COUMI「Freedom Dots ANC-861」は、
- 35dbのANC対応
- ホワイトノイズの少ない外音取り込み
- ANC対応モデル最高のIPX7防水対応
- 左右同時伝送対応
と実用的な安いANCモデルを探している人にとって非常にコスパの高いモデルなので、ワイヤレス充電を重視しなければかなりおすすめのモデル。
音質がドンシャリではないので派手さに欠けるものの、3,000円台では最高レベルのANCは脅威のレベル。
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